歯の麻酔はいつ切れる?麻酔が効いているときの注意点
歯医者さんで重度の虫歯治療をする際ほとんどの場合、麻酔を打ってから治療をします。麻酔はどれくらいの時間で切れるのか、麻酔をしてからどれくらい時間が経てば食事をしていいのかなど、麻酔が効いているときの注意点などをまとめてみました。
麻酔が効いているときは、食事NG!
麻酔が効いているときは、食事は控えるよう注意を受けますがそれはなぜか知っていますか?どうして麻酔が効いているときに食事をすることがダメなのでしょう。麻酔が効いていると、口の中の感覚が鈍くなります。それが、麻酔をしたあとに食事をするのがダメな主な理由です。もし誤って噛んでしまっても、ほとんど痛みを感じないため出血してから気づくということになりかねません。
また、熱いものを食べても感覚が鈍くなっているため、やけどをしても気づかないなど危険なことが多くあります。口の中や唇を噛んでも痛くないので、大きく腫れてから気づくことになってしまいます。そのようなことにならないためにも、麻酔中の食事は控えた方がいいでしょう。
どうしても麻酔中に食べたいときは、できるだけ柔らかいものを選び、熱くない食べ物にしましょう。
麻酔はいつ切れる?
歯医者さんで受けた麻酔は、一体どのくらいの時間できれるのでしょうか。歯医者さんで受ける麻酔にも人それぞれに効き方が違うので、全ての人が同じというわけではありません。また、大人と子どもでは、体の違いがあるので持続時間も変わってきます。打つ麻酔の種類によっても持続時間は変わりますし、治療内容によって打つ場所が違うのでそこでも持続時間が変わってきます。
歯医者さんで受ける麻酔には種類があります。局所麻酔には主に3種類あり、表面麻酔、浸潤麻酔、伝達麻酔に分けることができます。
それぞれ打つ場所も違い、持続時間も変わってきます。この持続時間はあくまで目安で、薬の作用にはかなり個人差があると思ってください。
1. 歯茎に注射した場合
主に歯医者さんで治療を受ける際に打つ麻酔です。普通の注射器を使う場合もありますが、当院では電動型の注射器を使って麻酔を使用しています。電動型の注射器だと、よく見る普通の注射器でする麻酔よりもかかる圧力が一定になり痛みを感じにくくなります。
持続時間は約1~3時間程度です。
2. 神経の根元に注射した場合
親知らずの抜歯など痛みが強く出るときに使う麻酔を伝達麻酔といいます。この伝達麻酔をすることで、麻酔の作用が長く続き治療後の痛みが軽減できる利点があります。持続時間は約6時間程度となります。
3.表面麻酔
その他の麻酔として、表面麻酔があります。表面麻酔とは歯茎に注射を打つ際にその注射の針が痛くないように、歯茎に薬を染み込ませる麻酔のことです。この麻酔は表面のみ麻酔するだけなので、効いている時間は約10分程度です。