与野駅 歯医者

2023.10.17

お笑い芸人・錦鯉の長谷川さんに歯が!

インプラント治療

 

先日、テレビ朝日「ロンドンハーツ」で、お笑い芸人の錦鯉・長谷川雅紀さんの歯科治療が放送されました。2年5カ月かけて治療し、合計10本の歯が入ったそうです。

前半の放送回では、自身の歯がなくなった過程を説明されていました。当初は奥歯が虫歯になったが、お金がなく歯医者に行けず、痛み止めの塗り薬で誤魔化していたそうです。その後、歯医者に診てもらったところ、虫歯が進行して治療ができないということで奥歯4本を抜いたということでした。長谷川さんのように、痛みがあっても放置して悪化させてしまう方は多くいらっしゃいます。

食事は、軟骨の唐揚げなど固いものは食べられず、ステーキは小さく切って食べていたそうです。ほとんど丸のみで14kg太ったとお話しされていました。

治療の内容は、抜歯、インプラント、矯正、ホワイトニングなど、フルコースで行われていました。抜けそうになっていた歯は抜歯し、そのほかの奥歯もすべてインプラントを埋入、前歯は矯正とホワイトニングできれいにして、最後はかぶせ物を装着して完成となりました。

17年ぶりに歯が入ったそうで、これまでうまく食べられなかったステーキやおせんべい、軟骨の唐揚げを食べていました。歯があるのが久しぶりすぎて、上手く奥歯を使えていなかったようです。それでも、今まで全く食べられなかった軟骨の唐揚げは噛めることに感動されていました。

また、滑舌も以前よりよくなり、はっきり発音されていました。

インプラントを入れて噛めるようなると、硬いものも噛めてお食事が楽しくなり、滑舌もよくなります。もちろん、見た目もきれいになります。

現在、虫歯がある方はここまで悪化する前に、すでに歯を失ってしまった方はインプラントを検討してみてはいかがでしょうか。

2023.09.28

歯周病の原因

 

どうして症状が起こるの?

歯周病とは、歯と歯ぐきの間に繁殖する細菌に感染し、歯の周りに炎症が起こる病気です。
炎症が歯ぐきに限定されているときは歯肉炎、それ以上に進行すると歯周炎(歯槽膿漏)と呼ばれます。
はじめはほぼ自覚症状がないまま進行し、歯周炎になると歯が抜け落ちたりするばかりでなく、全身に影響が及ぶことがあります。

歯ぐきは歯を守る大切な組織

歯は、歯冠と呼ばれる外からみえる部分と、歯ぐき(歯肉)の内部に隠れる歯根部で構成されています。歯冠の表面はエナメル質という固い組織に守られています。歯根部は象牙質やセメント質からなり、内部は歯髄と呼ばれ、神経や血管が入り組み象牙質に栄養を供給する役目を担っています。

歯の周りを取り囲む粘膜が歯ぐきです。歯ぐきの中には歯槽骨と呼ばれる骨があり歯を支えています。さらに歯と歯ぐきの境目には、歯根膜という膜がありクッションの役割を果たしています。
健康な歯ぐきは、歯との間にすき間がほとんどなく、内部に細菌が入り込むのを防いでいます。

歯周病を引き起こす原因は、細菌の集まり「歯垢」

歯が十分に磨けていないと、歯垢(プラーク)という細菌の集まりが歯と歯ぐきの間の溝にたまります。歯周病はこの細菌が繁殖することで起こります。歯ぐきが赤くブヨブヨとした感じになったり、出血しやすくなるのは、細菌による毒素によって炎症を起こしているからです。
歯垢を放っておくとやがて石灰化し歯石へと変化します。歯石は歯みがきなどでは取り除けないため、歯科医でとってもらわなければなりません。歯垢や歯石をためていると歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)が深くなり、さらに歯垢がたまりやすくなって、歯周病を進行させる要因になります。
歯肉炎から歯周炎へと移行すると膿が出て口臭の原因になる、歯槽骨が溶け支えられなくなった歯が抜け落ちてしまうなどの症状が進みます。
ストレスや喫煙などの生活習慣や、糖尿病などの病気によって免疫機能が落ちていると、病気は進行しやすくなります。

定期健診で歯周病を防ごう!

歯周病の原因となる歯垢や歯石を除去するため、定期的に歯科医院で検診とクリーニングを受けましょう。

2023.08.27

インプラントはどれくらいもつ?

インプラントの寿命
ブリッジや入れ歯と違って、インプラントは歯を失った部分に直接埋め込むことから、どれくらいもつのかが気になるという方は多くいらっしゃいます。インプラントは、患者さんの使い方によってインプラントの寿命を延ばすこともできるのです。

成功率の高さで分かるインプラントの寿命
スイスのベルン大学が行った、ストローマンインプラントで治療をうけた患者の10年間の研究報告によれば、痛みや異物感、動揺、インプラントの周囲に感染症がみられないなど、成功基準をクリアした割合(成功率)は全体の97%でした。また、インプラントが脱落せずに残っている割合(生存率)は98.8%と高く、この結果からインプラントの寿命の長さが分かります。

また、5年目の生存率と10年目の生存率とでは、ほぼ変わらなかったことが分かっているため、インプラントは正しい使い方をすることで、天然歯と同じように長く使い続けることができるのです。

 

インプラントの寿命を延ばす2つのポイント

インプラントは10年以上をお使いいただけるとはいえ、天然歯と同じように、お手入れをしなければ健康な状態を保つことはできません。インプラントの寿命を延ばすためには、次のようなケアが必要になります。

1.定期的にメンテナンスを行う

手術後はトラブルの有無にかかわらず、治療を受けた歯科医院でメンテナンスを受ける必要があります。メンテナンスの主な目的は、トラブルの早期発見と歯のクリーニングを行うプロフェッショナルケアで、定期的に行うことによって、インプラントの脱落につながるトラブルを未然に防ぐことができるのです。

歯科医院で行われるメンテナンスでは、次のようなことが行われます。

口腔内のチェック:
インプラントのぐらつきやゆるみのほか、歯肉や粘膜の状態などのお口の状態を確認します。また、インプラントに負担がかかっていないかをチェックするために、噛み合わせを見ます。

レントゲン撮影:
インプラントを埋入した部分をレントゲンで撮影することによって、周囲の骨としっかり結合しているかどうかを確認するほか、骨吸収などのトラブルのもとがないかをチェックします。

クリーニング:
普段の歯磨きが不十分だと、たまった歯垢に細菌が繁殖することにより、歯肉で炎症がおこるインプラント周囲炎を発症する恐れがあるため、通常の歯磨きでは除去が難しい歯垢や歯石を取り除きます。

ブラッシング指導:
歯磨きには、人それぞれ癖や磨くのが苦手な部分があることから、磨き残しをなくすための正しい歯の磨き方のほか、デンタルフロスやタフトブラシの使い方などの指導を受けます。

 

2.歯磨きによるプラークコントロール

インプラントの代表的なトラブルともいえるインプラント周囲炎を防ぐには、日頃の歯磨きが大変重要です。インプラント周囲炎によって歯肉の炎症が進むと、インプラントを支える骨の吸収が起こり、最悪の場合は埋入したインプラントが抜け落ちてしまうのです。
インプラント周囲炎を防ぐためには、インプラントの周囲を清潔に保つ必要があることから、毎日きちんと歯磨きを行って、プラークコントロールを心がける必要があります。

インプラントの寿命に影響を与えるトラブル

インプラントを長く使い続けるためには、インプラントのトラブルにつながる要因を取り除かなければなりません。特に、次のような項目に当てはまる場合は、主治医と相談の上、治療を進めていく必要があります。

歯周病:
歯周病に罹患している場合や歯周病で歯を失った場合は、インプラントの失敗のリスクが高くなるため、インプラント手術を受ける前にしっかり治療を受けて症状を改善させる必要があります。

喫煙:
タバコを吸っていると粘膜に炎症が起こりやすいく、手術した部分が治りにくいことから、インプラント治療の成功率が低い傾向にあります。また、歯周病のリスクも高いことから禁煙が必要です。

糖尿病:
糖尿病の場合、傷が治りにくく感染症にかかりやすいほか、インプラントと骨との結合が難しくなるため、主治医の指示に従って血糖値がコントロールされていなければ、インプラント治療が難しくなります。

骨粗しょう症:
骨粗しょう症と診断されて、ビスフォスフォネート系薬剤を服用している場合、手術後に顎骨の壊死が起こる可能性があるため、インプラント治療が難しい場合があります。

年齢:
骨が成長段階の未成年者や加齢により代謝が低下している高齢者は、インプラント治療が可能かどうか、事前に確認が必要です。

2023.08.25

インプラントと差し歯は何が違う?

 

インプラントと差し歯の違いは、よく分からずに使っている人も多いのではないでしょうか。インプラントは歯のないところに行う治療法、差し歯や歯の根っこは残っているところにかぶせ物をする治療法、という違いがあります。
それぞれの特徴をご紹介いたします。

インプラント

インプラントは、歯を失った部分にネジのような形をした人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工歯を装着して歯を補う治療法です。
インプラント材料には、純チタンあるいはチタン合金が使用されています。チタンは生体親和性にすぐれ、骨と直接、強固に結合する性質を持っています。また、アレルギーが起きにくく、生体内で長期的に安定しているため、歯科および整形外科でもインプラントとして使用されています。

インプラント治療の流れ

  1. 1. お口の中のチェック、CT撮影、歯周病検査など、現在の状態を把握します。検査をもとに、インプラントの種類は埋入位置など治療計画をたてます。
  2. 2. オペを行います。部分麻酔をして、インプラント体と呼ばれるネジのようなものを骨の中に埋め込みます。麻酔をしていますので、痛みはほとんどありません。
  3. 3. インプラント体と骨が結合するまで数か月おきます。結合したら、歯の型どりをして、技工所というところでかぶせ物を作成します。
  4. 4. 被せ物を装着します。ご自身の歯と同じ見た目で、硬いものも噛めるようになります!
  5. 5. 定期的にメンテナンスに通っていただきます。インプラントは、実は治療が完了した後のメンテナンスが重要です。ご自宅での歯磨きはもちろん、歯医者さんでプロのクリーニングを受けるようにしてください。

差し歯

差し歯は、歯の根っこは残っている部分に、土台をたててかぶせ物をする治療法です。歯がない部分には、その両側の歯を削って3本連なったかぶせ物をするブリッジという治療法もあります。

2023.08.22

歯周病は認知症のリスクを高める!?

 

歯周病と認知症は、一見関係ないように思う方も多いのではないでしょうか。しかし、歯周病を放置すると認知症のリスクを高める可能性があります。今回は、歯周病と認知症の関係性をご紹介します。

歯周病とは?

歯周病(Periodontal Disease)は、歯とその周囲の組織(歯肉、歯槽骨、歯根膜など)が炎症や感染を起こし、進行する疾患の総称です。歯周病は主に、歯垢(プラーク)と歯石と呼ばれる細菌や食べかすが歯と歯肉の境界に蓄積することで始まります。歯垢や歯石が放置されると、炎症が進行し、歯茎の腫れ、出血、膿の形成などが現れます。重篤な場合には歯槽骨の破壊が進行し、歯が抜け落ちる可能性もあります。

 

認知症との関係は?

歯周病と認知症の関係についての研究が進行中ですが、一部の研究はこれらの疾患の間に関連がある可能性を示唆しています。具体的には、以下のような点が挙げられています。

  1. 炎症と共通の病理学的特徴: 歯周病と認知症は、炎症が共通の要因として関与している可能性があります。歯周病における炎症性サイトカインや細菌産生物質が、脳に炎症を引き起こす可能性があります。

  2. 免疫応答の影響: 歯周病の炎症が免疫応答を活性化し、体内の炎症性物質が脳に影響を及ぼす可能性が考えられています。

  3. 血流動態の関連: 歯周病が引き起こす炎症が、血流動態を変化させ、脳への血液供給に影響を与える可能性があります。

ただし、歯周病と認知症の関連性についてはまだ十分な研究が進行中であり、明確な因果関係は確立されていません。一方で、良好な口腔衛生が全体的な健康に対して重要であることは確かです。歯周病の予防や治療は、口腔健康の維持だけでなく、全身の健康にも影響を与える可能性があるため、定期的な歯科検診や適切な歯磨き習慣の確立が推奨されています。

2023.07.30

クリーニングとホワイトニングは何が違う?

歯が白くきれいだと、お顔全体の印象がぐっと明るくなります。歯を白くするとき、クリーニングとホワイトニングどちらをすればいいのでしょうか。今回は、その2つの違いについてご案内したいと思います。

◆クリーニングとホワイトニングの違い
クリーニングは、歯石や着色をとって歯本来の白さにします。ホワイトニングは、元々の色よりもさらに白くします。洗濯に例えると、クリーニングは通常の洗濯、ホワイトニングは漂白、といったところです。

クリーニングでは、コーヒーや紅茶などによる着色、タバコのヤニなどをとることができます。ただ、人間の歯は元々真っ白ではなく少し黄色っぽいため、白い歯にするにはホワイトニング必要になります。

ホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングがあります。

◆オフィスホワイトニング
1. カウンセリング
まずは、お口の中の状態や現在の歯の色を確認します。

2. 歯の清掃
歯のおそうじをして、お口中をきれいにします。

3. 歯ぐきの保護
ホワイトニング剤が歯ぐきにつかないよう、保護剤をつけ光を当ててかためます。

4. ホワイトニング剤の塗布
ホワイトニングジェルを塗布します。

5. 光を当てる
光を当てることで白くしていきます。

6. ホワイトニング剤の除去
ホワイトニングジェルを除去します。4~6を3回程度繰り返し、徐々に白くしていきます。

7. 保護材の除去
歯ぐきを保護していた保護材を除去します。

8. 仕上げの研磨
ペーストで歯の清掃を行い、ホワイトニング完了です。

◆ホームホワイトニング
1. カウンセリング
まずは、お口の中の状態や現在の歯の色を確認します。

2. 歯の清掃
歯のおそうじをして、お口中をきれいにします。

3. 歯の型どり
マウスピースを作るため、歯全体の型をとります。

4. マウスピース完成
数日後、マウスピースが完成します。ホワイトニングのジェルと一緒にお渡しします。

5. 自宅でホワイトニング
ここからは、自宅で行うステップになります。まずは、歯磨きをしてお口の中をきれいにしてください。

6. ホワイトニングジェルの注入
マウスピースにホワイトニングジェルを入れます。1歯あたり米粒2つ分を目安に注入します。

7. マウスピースの装着
ホワイトニングジェルを入れたマウスピースを歯に装着します。ジェルがあふれた場合は、すぐにふき取ってください。

8. マウスピースをはずす
マウスピースをはずし、歯とマウスピースを歯ブラシで磨いて、ジェルを落とします。5~8の自宅でのステップを数日間、毎日行います。

9. 歯科医院で経過確認
数日後、歯科医院で経過を見ます。

◆ホワイトニングの注意点
ホワイトニングは自由診療です

虫歯や知覚過敏がある場合には、ホワイトニングできないこともあります

詰め物や被せ物は白くならないため、色を合わせる場合は作り直しが必要です

妊娠中の方はホワイトニングできません

◆まとめ
ホワイトニングの効果には個人差があり、何段階も白くなる方もいれば、あまり変わらない方もいます。まずはカウンセリングを受けて、どれくらい白くなることが予想されるか、メリット・デメリットをきちんと確認しておきましょう。

2023.07.25

インプラント治療を受ける歯医者の選び方

インプラント治療は外科処置が必要な治療法です。適切な歯医者を選ぶことが成功の鍵となります。今回は、インプラント治療を受ける歯医者を選ぶ際の重要なポイントをご紹介します。

1. 歯医者の専門性と経験
インプラント治療は高度な技術と知識が必要です。可能な限り、インプラント治療に豊富な経験を持つ歯医者を選ぶことが重要です。歯科医院の症例件数などを確認し、インプラント治療における実績や成功率を問い合わせることがおすすめです。

  1. 2. 施設や設備
  2. 安全にインプラント治療を受けるには、設備も必要です。特に歯科用CTでお口の3次元的データを確認することは重要です。骨の量・厚さ、神経の管の位置など、2次元のレントゲン写真ではわからないことが多くあります。また、外科処置ですので、衛生面が整った歯医者を選ぶことも大切です。
  3. 3. 定期メンテナンスを受けられるかどうか
  4. インプラント治療は、インプラント体を埋め込んだら終わり…ではありません。実はその後のケアが重要です。ご自身での歯ブラシなどのホームケアはもちろん、歯科衛生士によるプロのケアは必須です。歯ブラシでは取り切れない汚れをとり、合わせてインプラントのゆるみや不具合がないか?歯茎の状態は問題ないか?等を確認しています。定期メンテナンスをきちんと受けられるか、事前に確認しておきましょう。

 

インプラントは、技術も費用も高いものです。せっかくの治療ですから、いい歯医者さんで受けたいですね。

  1.  

2023.07.20

レジンって何?セラミックとの違いは?

虫歯治療に使われる、レジン。小さい虫歯を削って詰めたり、かぶせ物の材料に使われたりしています。多くの歯医者さんで使われているレジンの特徴やメリット・デメリット、セラミックとの違いなどをご紹介します。

1. レジンとは?

レジンとは、プラスチック樹脂の材料で歯の修復物です。

2. レジンの耐久性

プラスチックのためそこまでの耐久性は強くありません。適度な柔らかさがあるので歯を動かしたり噛み合わせたりすることで少しずつ削れていくことがあります。大きな力がかかったりすると割れることもことがあります。もしすり減ったり割れたりしたら、再度CRでやり直すこともできますが、「レジンの寿命は比較的短いもの」と認識して治療することが必要です。CRの耐用年数は2~3年が目安ですので、やり直しはどこかで必要になる可能性が高いです。歯医者さんで治療が完了したあとはもう大丈夫だと思って何年も歯医者さんに行かない人もいますので、注意が必要です。

3. レジンを使った治療

■コンポジットレジン(CR)修復

歯を削った部分に柔らかい状態のレジンを流しこみ、光を当てると硬化します。コンポジットレジン(CR)という方法で、小さな虫歯であれば、この方法で1日で治療が完了します。

    ■硬質レジン前装冠

    硬質レジン前装冠は内側(土台)は金属で作られ、歯の表面の部分にのみレジンを貼りつけたクラウン(被せもの)のことです。
    見た目は白い歯に見えるのですが、内側は金属のため少し噛み合わせに負担がかかるところでも用いることができ、保険で前歯の被せものを作る際に多く使用されます。

    4. メリット・デメリット

    ■メリット

    ・多くの場合1日で治療が完了する(治療期間が短い)
    ・保険適応であれば費用が安い
    ・硬すぎないので、対合する歯を痛めない

    ■デメリット

    ・経年劣化で、黄色く変色する
    ・耐久性が低いので削れたり欠けたりしやすい
    ・強度が必要な奥歯などには使用できない
    ・詰め物と歯の間から再虫歯になりやすい

    4. オールセラミックとの違い

    セラミックは陶器素材で審美性が高く変色しにくいため長持ちする性質があります。歯の見た目やお口の健康を重視すると、「オールセラミック」を使ってインレー(詰めもの)やクラウン(被せもの)にて治療することをお勧めします。

    2023.06.20

    歯科用CTを撮ってみよう!CTでわかること

    歯医者さんでレントゲンを撮ったことはありますか?ほとんどの歯医者さんではレントゲン装置を設置しており、必要に応じて撮影します。レントゲンとは別に、歯科用CTというものがあり、こちらは設置している歯医者さん、していない歯医者さん、どちらもあります。今回は、歯科用CTについてご紹介します。

    レントゲンと歯科用CTの違い
    2つの違いを簡単に説明すると、レントゲンは平面であるのに対して、CTは立体であることです。
    レントゲンはX線を使用して歯や周囲の組織の画像を生成します。一方、歯科用CTは、X線源と検出器が回転しながら複数の断層画像を撮影し、それらの画像をコンピュータで組み合わせて立体的なイメージを作り出します。平面的に写るレントゲンでは、前後に並んでいるものは重なって撮影されます。そのため、色の濃淡で前方にあるのか後方にあるのかを判断します。 一方、CTは立体的に撮影しますので、病巣の位置や骨の内部、歯と顎の関係などすべてが様々な角度から確認することができます。3次元で見ることができるので、歯科医師だけでなく患者さんにも分かりやすいです。
    歯科用CTは高い解像度で立体的な画像を提供できます。これにより、骨の詳細や歯の位置関係、根の形態などを正確に評価することができます。一方、レントゲンは2次元の画像を提供しますので、立体的な情報は得られません。
    放射線量について、レントゲンは単一の2次元画像を撮影するため、放射線線量は比較的低いです。歯科用CTは、複数の断層画像を撮影するため、レントゲンと比べると放射線線量が多くなりますが、人体に影響がある量ではありません。

    CTが役立つ症例

    インプラント
    インプラント治療では顎の骨に穴をあけてインプラント体を埋め込むため、顎の骨の状態、神経や血管の走っている位置、骨密度などを確認することが必要です。レントゲンでは把握できないところがあるため、インプラント手術前にCTを使用して精密に診断します。インプラントを埋め込む位置を正確に決めることができ、より安全に手術を行うことができます。 また、術前診断だけではなく、インプラントを埋入した後も必要に応じてCT撮影を行います。埋め込まれたインプラントの位置や状態、骨の状態などを確認します。

    親知らずの抜歯
    下顎の親知らずの近くには、下顎管という神経が走っています。抜歯するときには、この下顎管を傷つけないようにします。親知らずと下顎管との位置関係はレントゲンで確認することもできますが、把握できない部分もあります。例えば、歯の根の先と下顎管が重なっている場合、接しているのか、または前後で離れているかは正確にはわかりません。CTならさまざまな角度から確認できるので、より安全に抜歯を行うことができます。

    根尖病巣の確認
    虫歯が進行すると、歯の根の先端に膿の袋ができることがあります。この膿の状態をCTで確認することで、より正確に根の治療を行うことができます。

    まとめ

    歯科用CTは上記の症例以外にもさまざまな場面で活躍しています。3次元の画像は非常に見やすく、治療の説明もより分かりやすくなります。特にインプラントや親知らずの抜歯を考えている方は、CT撮影を受けてみてください。

    2023.06.15

    虫歯だけじゃない!?歯を失う原因

    1. 歯を失うというと、虫歯をイメージするかもしれません。しかし、虫歯以外にも歯を失う原因があります。
    2. 歯を失う原因

    1位 歯周病
    2位 虫歯
    3位 破折

    1. 歯周病
    2. 歯周病は、歯肉の炎症や歯周組織の破壊を引き起こす病気です。歯垢や歯石の蓄積、不適切な口腔衛生、喫煙、遺伝的要因などが原因となります。歯周病が進行すると、歯を支える骨や歯根の組織が破壊され、歯がぐらついたり抜け落ちたりすることがあります。

    虫歯と異なり、痛みなどの症状が出にくく、本人が気づかないうちに悪化していることがよくあります。

    1. 虫歯
      不適切な口内衛生や、糖分の摂取が多い食生活、定期的な歯科検診の欠如などが原因で、虫歯が進行し、歯の組織を破壊することがあります。虫歯が進行すると、歯を保護する組織であるエナメル質や象牙質が破壊され、歯を失う可能性があります。

    2. 破折
      破折の原因は、外傷もありますが、虫歯治療の過程で根管治療で弱くなった歯が折れてしまうケースが多いです。

    3. 外傷: 事故やスポーツのけがなどによる外傷も歯を失う原因となります。強い衝撃が加わると、歯が折れたり抜け落ちたりすることがあります。

    4. 根管治療で歯が弱くなっている: 根管治療は歯の神経や血管を取り除き、歯を保存する治療法です。しかし、合併症や感染のリスクがあり、治療が十分に行われない場合や治療後のケアが不十分な場合には、歯を失うことがあります。

    5. 不適切な入れ歯やブリッジ
      入れ歯やブリッジは歯の欠損を補うための方法ですが、不適切な装着やケアが行われると、周囲の歯や組織にダメージを与え、歯を失う原因となることがあります。

    歯を失った後の治療法

    インプラント
    歯を失った部分の骨に人工的な歯根を埋め込み、その上にかぶせ物をつける治療法です。ご自身と同じような見た目、噛み心地を取り戻すことができます。硬いものも噛むことができ、発音もスムーズにできます。

    ブリッジ
    歯を失った部分の両側の歯を支柱にして、橋のように3本つながったかぶせ物をする治療法です。失った歯が2本分の場合は、4本つながったかぶせ物になります。見た目や噛み心地は、ある程度ご自身の歯と同じようになりますが、両側の歯を削らなければならなず、その後も本来は3本で歯で支える力を2本の歯で支えるため、歯の寿命が短くなるというデメリットがあります。また、失った歯の本数が多い場合は、適用できないこともあります。

    入れ歯
    プラスチックの歯と歯茎を入れ、金属やプラスチックの留め金で固定します。簡便に作成することができますが、見た目、噛み心地はご自身の歯のようにはなりません。違和感がなくなるまでは、しばらく時間がかかります。また、留め金のかかっている歯に負担がかかる、入れ歯の下に食べかすが挟まる、取り外してお手入れが必要などのデメリットもあります。

     

    歯を失った後の治療はさまざまありますが、一番はご自身の歯を残すことが最善です。歯の健康を維持するためには、毎食後の適切な歯磨き、定期的な歯科検診、バランスの取れた食事、タバコの禁煙などが重要です。1本でも多く、ご自身の歯を残したいですね。

    2023.06.11

    歯が痛む原因とは?

    歯が痛くなると、虫歯かな?と不安になりますよね。もちろん虫歯で原因で歯が痛むことが多いですが、それ以外の要因も考えられます。今回は、歯が痛む原因をご紹介します。

    1. 虫歯
      歯が痛む原因として最も多いのは虫歯で、痛みが発生している段階では、進行した虫歯である可能性があります。虫歯の初期では、冷たいものがしみたりし、進行すると甘いものや温かいものがしみる、噛むと痛い、などの症状が出てきます。何もしなくてもズキズキ痛い場合は、虫歯が歯の神経まで進行していて、神経が刺激されて痛みを引き起こしていることが考えられます。虫歯が神経まで進行すると、根管治療という歯の神経を除去する治療が必要になります。通院回数が数回かかり、それに伴って費用もかかるので、大きな虫歯になる前に歯医者さんを受診することをお勧めします。

    2. 歯周病
      歯周病は、歯周病菌により歯茎の炎症や歯を支ええる骨を溶かす病気です。歯周病の初期段階では、歯ぐきが腫れたり出血したりすることがあります。進行すると、歯ぐきが後退し、歯がぐらついたり痛んだりすることがあります。

    3. 歯ぎしりなど歯の摩耗
      歯ぎしりや歯磨きの過剰な力、不正咬合などによって歯が過剰に摩耗すると、歯の神経が露出し、痛みを感じることがあります。

    歯の痛みは何かしら異常のサインです。激しい痛みになる前に、歯医者さんに相談しましょう。

    2023.05.04

    セラミックの被せ物は何がいいの?

    歯の被せ物をするとき、保険適用のもと、自由診療のセラミックがあります。セラミックはどんな長所があるのかご紹介します。

    1.自然で美しい見た目

    セラミックの被せ物は、透明感があり天然歯(ご自身の歯)と同じような光沢があるため、美しい仕上がりを実現できます。色も天然歯に合わせて詳細に表現でき、自然な見た目を実現できます。また、形も選択できるため、治療後の歯並びを調整することも可能です。

    2.耐久性

    1. セラミックは、強度や耐久性が高いため、長期間使用できます。金属やプラスチックのように変色したり劣化したりすることもありません。セラミックの被せ物は、適切にメンテナンスを行えば、きれいな状態を長期間持続することができます。

    2. 3.再虫歯になりにくい

    3. セラミックは、歯に非常に良く適合します。また、金属やプラスチックのように変形もありません。そのため、被せ物の間から菌が入りにくく、虫歯になるリスクが低くなります。菌の付着もしにくいため、口腔衛生にも良い影響を与えます。

    4. 4.熱伝導性が低い

    5. 金属製の被せ物は、熱伝導性が高いため、熱や冷たい飲み物を飲むときに不快感を感じることがあります。しかし、セラミックの被せ物は、熱伝導性が低いため、この問題が発生しにくいです。

    6. 5.金属アレルギーの心配がない

    7. セラミックですので、もちろん金属アレルギーの心配もありません。
    2023.05.01

    インプラント、ブリッジ、入れ歯で迷ったら?

    歯を失ったときの治療法として、インプラント、ブリッジ、入れ歯の3つがあります。ご自身の健康に関わることですから、ベストなものを選択したいですよね。ここでは、それぞれの治療法、メリット・デメリットをご紹介していきます。

    それぞれの治療法

    インプラント

    人工的に作られたチタン製の歯根(歯の根っこ)を、歯が無くなった部分の骨に埋め込み、その上にかぶせ物をする治療法です。

    ブリッジ

    歯が無くなった部分の両サイドにある歯を削り、その歯を支柱にして数本連なったかぶせ物をする治療法です。例えば、失った歯が1本の場合は、3本連なったかぶせ物をします。

    入れ歯

    樹脂製の人工歯を歯がない部分にのせ、両サイドの歯に留め金をかける治療法で、取り外し式です。

    それぞれのメリット・デメリット

    インプラントのメリット

    ご自身の歯と同じように治療するので、見た目が自然で美しく、健康な歯への影響もありません。また、噛む力も自身の歯と同じようにあり、食事を楽しむことができます。入れ歯のように外れてしまうことはなく、発音がしにくいということもありません。しっかりとメンテナンスを行うことで長い期間維持することができます。

    インプラントのデメリット

    人工歯根を埋め込むためのオペが必要になります。また、保険が適用されないため、期間や費用が他の治療法よりもかかることがあります。

    重度の歯周病や全身状態によっては、オペができない方もいます。

    ブリッジのメリット

    かぶせ物をしっかりと固定するので、しっかり噛むことができます。また、材料によりますが保険適用のものもあるため、費用を抑えることができます。

    ブリッジのデメリット

    かぶせ物をするために、歯を失った部分の両サイドの健康な歯を削る必要があります。また、支柱となる歯に過剰な負担がかかるため、歯の寿命が短くなってしまいます。食べ物のカスが歯肉とブリッジの間に詰まって歯周病や虫歯の原因を作ってしまう場合があります。

    歯がない部分や本数が多い場合は、ブリッジで治療できない場合があります。

    入れ歯のメリット

    他の治療法に比べると、簡単な治療で作成することができます。材料によりますが保険適用のものもあるため、費用を抑えることができます。

    入れ歯のデメリット

    噛む力が自身の歯の2割~3割程になってしまい、歯を失った本数が多いと硬いものなどは食べられません。また、発音がしにくくなることもあります。取り外し式なので、話している最中に外れてしまうこともあります。

    見た目は、留め具のバネが見えるため、入れ歯をしていることが分かり、見た目を気にする方にはおすすめできません。

    まとめ

    失った歯の本数や部位によっては、選択できない治療法もあります。歯科医師とよく相談し、ベストな治療法を選択してみてください。

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