与野 矯正

2024.03.15

お子さんの歯列矯正は必要?

 

お子さんの歯並びが気になったことはありませんか?歯列矯正をしたほうがいいのか、するのであればいつからしたらいいか、費用はいくらくらいか、気になりますよね。今回は、お子さんの歯列矯正についてご紹介いたします。

1.矯正が必要な歯並びと適切な治療時期
子供の歯科矯正の一番の目的は、当然歯並びを整えることです。歯並びが悪いと虫歯や歯周病などさまざまな問題が起きる可能性があります。実は、顎の発育を整えるという目的もかねています。顎の発育不全は、咀嚼だけではなく、滑舌や顔のかたちまで劣化させることもあります。

大人になってからですと費用や期間が多くかかることもあるので、できるだけ子供のうちにしっかりと直しておくことをおすすめします。

悪い歯並びの代表パターン
悪い歯並びにはさまざまなパターンがあります。どんな状態があるのか、代表的な例を紹介します。

① 受け口
受け口とは、いわゆる反対咬合(はんたいこうごう)です。下の歯が上の歯の前に出てしまって、咬み合わせが反対になっている状態です。奥歯に虫歯が生じやすくなり、サ行やタ行の発音が不明瞭になってしまう場合があります。

② 開咬
開咬(かいこう)とは、奥歯を噛んでも前歯や横側の歯の上下に隙間ができてしまい、きちんと咬み合わせることができない状態です。
咬み合わせがズレてしまっているため、前歯でものを噛み切ることができませんし、通常よりもものを咬むときに使う咀嚼筋(そしゃくきん)という筋肉にかかる負担が大きく、顎関節症のリスクも高くなります。審美的な問題ばかりか、健康面に与える影響も少なくありません。
開咬の症状は前歯に表れることがほとんどですが、まれに横側に見られます。

③ 出っ歯
上の前歯が強く前に突き出ていたり、上顎全体が前方に傾いていたりする状態のことです。上顎前突(じょうがくぜんとつ)とも呼ばれます。外見に及ぼす影響が大きく、精神的負担を抱えてしまうケースが少なくありません。
口が常に開いた状態になりやすく、口内が乾燥してしまうことから、虫歯や歯周病になりやすい環境が作られます。また、当然食べ物を適切に噛むことが難しいため、子供の健全な成長を妨げてしまう恐れもあります。

矯正治療の時期
子供の矯正治療は、永久歯に生え変わる時期の6歳から10歳にかけてスタートするのが適切といわれています。完全に永久歯になってしまってからでは、歯を整えるために必要なスペースを作るため、抜歯が必要になることもあります。 乳歯段階であれば矯正器具によってスペースを作ることもできるので、なるべく子供の頃に矯正を始めるようにしましょう。

また、この時期であれば顎の成長を促すことや逆に抑制することもできます。舌のクセを治すマウスピースや顎の成長を補正する装置を使用して、永久歯が正しく生えるためのスペースを確保することが可能です。

2.子供の歯の矯正治療法
実は矯正治療には様々な治療方法・治療装置があります。治療装置によってかかってくる費用や期間は異なります。「矯正治療の期間をなるべく短くしてあげたい」「目立たない矯正装置にしてあげたい」など、子供を思うと様々な要望があると思います。

ブラケット矯正
① プラスチック/セラミックブラケット
プラスチック/セラミックブラケットという治療法では、歯1本1本につけたブラケットという装置をワイヤーでつなげたものです。

このブラケット部分には大きく分けてプラスチック製と、セラミック製があります。プラスチックはリーズナブルな価格になっており、セラミックは目立ちにくくなっています。

② リンガルブラケット
リンガルブラケットとは、裏側矯正という矯正方法です。通常、ブラケットは歯の表面につけますが、目立たないように裏側につけます。

見た目が気になる…という方にはピッタリです。目につきやすい上の歯だけリンガルブラケット、下の歯は通常のブラケットと組み合わせることも可能です。

③ メタルブラケット
治療費を抑えたいならば、メタルブラケットを選択するという方法もあります。

プラスチックブラケットやセラミックブラケットと比較して、どうしても存在感はありますが、矯正効果は同じなのでコストパフォーマンスには優れています。

マウスピース矯正
0.5ミリほどの薄くて透明なマウスピース型の矯正装置です。ブラケットやワイヤーを使用していないので、患者さん自身の都合にあわせて取り外すことができるのが特徴といえます。食事中だけ外して利用するといったことも可能です。

マウスピース矯正も、症状によっては対応できないこともあり、ワイヤー矯正を併用するケースもあります。

3.子供の矯正治療費
矯正費用の相場は50万円~100万円が目安です。
矯正治療を行う時期として、第一治療期(3~10歳)と、第二治療期(中学生以降)があります。

第一治療期は乳歯に対する矯正治療の期間を指し、第二治療期は永久歯に対する矯正治療の期間のことをいいます。

① 第一治療期(3~10歳)  30~50万円以上

② 第二治療期(中学生以降)70~100万円以上

※第一治療期から引き続き第二治療を行う場合は、25~60万の費用相場になります。

矯正の費用は、治療時期・お口の中の状態・矯正装置によって費用も大幅に変わりますので、先生としっかりと話し合いましょう。

健康保険は適用外
一般的に、歯科矯正は健康保険の適用外です。
分割払いが可能なこともありますので、歯科医院で相談してみてください。
また、医療費控除の対象になることもあります。

2024.01.26

人気のマウスピース矯正とは?

 

近年人気のマウスピース矯正。よく聞くけど詳しくわからない、という方も多いのではないでしょうか?今回は、マウスピース矯正について解説していきます。

◆マウスピース矯正とは

「マウスピース矯正」は、マウスピースを歯列にはめて、少しずつ歯を動かしていく方法です。

マウスピース型の矯正装置はアライナーと呼ばれます。
アライナーは軽く、薄く、透明度が高いプラスチックで作られています。
自分での取り外しが出来るため、歯の一本一本に装置を取り付けたままで年単位の治療期間を過ごす必要がある従来の矯正方法に比べると、手軽に始めやすいというメリットがあります。

 

◆マウスピース矯正のメリット

1. 目立ちにくい

マウスピースは透明なので、装着していても見た目に影響を与えにくいことがメリットです。
金属の矯正器具に抵抗のある女性や、人と話す機会の多い接客業・営業の仕事をしている方におすすめできる治療法です。

2. 取り外しができる

マウスピースは、歯の一本一本にワイヤーやブラケットを取り付ける矯正方法とは異なり、自分で自由に取り外すことが出来ます。
基本的に食事のときはマウスピースを取り外すため、食事内容に気を配る必要がありません。

一方、金属の矯正器具を装着している場合は、固いものや装置にくっついてしまう食品を避けなければいけないこともあります。

歯磨きのときにも外すことが出来るので口の中を清潔に保ちやすく、虫歯にもなりにくいというメリットがあります。
「結婚式のような大切なイベントのときは外す」といったような対応も可能です。

3. ブラケット矯正のデメリットを解決してくれる

マウスピース矯正には、一般的なブラケット矯正治療のデメリットを解消してくれるという長所があります。
ブラケット矯正の代表的なデメリットは、例えば以下の4つです。

・自身で自由に装置を取り外すことができない
・見た目に影響を与えやすい
・金属アレルギーの場合は選択できない
・金属が粘膜や舌に当たり口内炎ができやすくなる

前述のように、マウスピース矯正では上記の4つのデメリットがないため、治療中の不便さが気がかりで矯正治療に抵抗感のある方でも比較的取り入れやすいという点がメリットになります。

 

◆マウスピース矯正のデメリット

 

1. 大きく乱れた歯列矯正には向かない

大きく乱れた歯列の治療にはブラケット矯正の方が適している場合があります。
この場合だと、結果的にブラケット矯正を選択した方が治療期間が短く、また費用も抑えることができます。
つまり、マウスピース矯正は、適応できる(マウスピース矯正が向いている)症状が限られているということです。

2. 装着時間の自己管理が必要

マウスピースは自分で取り外しができるので、つい装着時間が短くなってしまいがちです。
装着時間をきちんと守らなければ、矯正の作用は薄れてしまいます。
マウスピース矯正の成功は、装着時間を自己管理できるかどうかに左右されます。

 

◆治療の流れ

 

1. カウンセリング

歯並びの悩みや症状をお伺いします。この時の治療期間や費用についてもご案内します。

2. 精密検査

口腔内検査、レントゲン撮影、歯の型取りなどを行います。

3. アライナーの作製

マウスピース矯正の装置「アライナー」の製作を開始します。
アライナーは、患者さんの歯形や噛み合わせなどに合わせてつくられます。
一般的には、検査を担当した歯医者さんがアライナー製作会社に依頼し、製作会社が詳しい患者さんの資料を元に作成します。

4. アライナーによる矯正開始

マウスピースが完成すれば治療が開始されます。
マウスピースは基本的に1日20時間以上歯列に装着し、それによって歯を正しい位置へと動かしていきます。
1つのマウスピースで動かせる幅は狭いため、約2週間毎に新しいアライナーに交換する必要があります。
治療中は、1ヵ月半~3ヶ月おきに定期的に通院し、治療の進行状態の確認と口腔内のクリーニングを行います。
治療期間の目安は、一般的に6ヵ月~2年ほどです。

5. 保定期間

歯並びが整い、矯正装置を外したら治療が完了するというわけではありません。
矯正治療には「保定期間(ほていきかん)」というものがあります。
この期間を設けることで、治療前の状態に歯が戻ろうとする作用を防ぎます。
保定期間が過ぎるまでは、「リテーナー」という保定装置を装着して過ごすことになります。

 

◆まとめ

 

歯並びは人それぞれ異なります。出っ歯や受け口、叢生(歯並びが凸凹になっていること)、すきっ歯など、気になる症状があれば、一度歯科医院で相談してみて下さい。

2023.05.21

歯の矯正はやった方がいい?

 

歯並びをきれいにする矯正治療。やってみたいけど、いろいろ心配という方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回は、歯科矯正についてご紹介します。

  • 矯正治療をした方がいい症状

  • ・上顎前突:出っ歯
  • ・叢生:凸凹した歯並び
  • ・開咬:上下の歯が嚙み合っておらず、口が開いている
  • ・過蓋咬合:上の歯が下の歯に大きく被さり、覆い隠している
  • ・正中離開:歯と歯の間に隙間がある
  • ・受け口:下の歯が上の歯より出ている
  • これらの症状は、見た目が良くないだけでなく、かみ合わせや咀嚼機能、発音などにも影響を及ぼすことがあります。

  • 矯正治療の種類

  • 矯正治療にはさまざまな種類があります。従来の矯正治療では、ブラケット(歯に取り付ける小さな装置)とワイヤーを使用して歯を移動させる方法が一般的です。また、近年では透明なマウスピースを使用した矯正や、舌側に装着する「舌側矯正」など、目立ちにくい矯正治療法も開発されています。

  • 矯正治療の期間

  • 矯正治療の期間は、患者様の状態や治療の複雑さによって異なります。目安としては、乳歯の場合で1年、永久歯の場合で2年です。矯正が終わった後も、維持の期間やメンテナンスは必要になります。治療中は、一定期間ごとに歯科医師による調整や経過観察が行われます。

  • 年齢制限

  • 矯正治療は年齢によって制限されることはありません。子供から成人まで、年齢に関係なく矯正治療を受けることができます。

  • お子さんの場合、乳歯の時にやる意味があるか?との質問を受けることがありますが、行なうことをお勧めします。乳歯の時に歯並びを整えておくことで、永久歯が生えてきたときにも整いやすいメリットがあります。

  • 逆に、年齢を重ねた方が「この歳になって矯正なんて変かな?」とご相談を受けますが、いくつになってもできれば矯正を行った方がいいと考えます。見た目はもちろんですが、歯磨きなどお手入れがしやすくなることで虫歯を防げますので、健康的なお口を長く維持することができます。ただ、成長が終わった成人の場合、骨の成長や顎の形成が完了しているため、治療にはより長い期間がかかることがあります。
  • 矯正治療中の注意事項
  • 矯正中、特にワイヤー矯正の場合は、歯石とりと虫歯のチェックを定期的に受けましょう。歯磨きがしにくく、通常より虫歯や歯周病のリスクが上がります。マウスピース矯正の場合は、外して通常通り歯磨きできますが、歯磨きだけでは汚れは十分にとれません。必ず、歯医者さんでプロのメンテナンスを受けるようにしてください。せっかく歯並びを整えても、虫歯や歯周病で歯を削ったり失ったりするともったいないので、定期的なメンテナンスできれいな口元を維持しましょう。
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