与野 歯科

2024.04.05

マウスピース矯正とは?

マウスピース矯正とは、ワイヤーやブラケットを使わず、透明なマウスピース型の装置で歯を動かす矯正方法です。目立たず、周囲の人に気づかれにくいのが特徴です。人と会ったり喋る機会が多い仕事の方でも、他人に気づかれずに歯列矯正を行えるマウスピース矯正は、社会人の方や年配の方でも負担の少ない矯正方法と言えます。

マウスピース矯正はこんな人におすすめ

・仕事上、見た目を気にする人
・2矯正中もしっかりと歯磨きしたい人
・3歯を抜かずに出っ歯を治したい人

メリット

1.目立たない
マウスピース矯正の一番大きなメリットとしては、やはり「目立たない」という点です。
人前に出るお仕事の方など、従来のワイヤー矯正では矯正治療に躊躇していた方でも治療を行うことができます。

2.取り外しができる
もう一つのメリットは、「取り外しができる」という点です。
これにより、食事中に外したり、マウスピースを外した状態で歯磨きができるようになりました。しっかりと磨けることで、虫歯や歯周病予防もしっかり行えます。
患者様への負担が少ないことが、マウスピース矯正の大きなメリットです。

デメリット

1.長時間の装着が必要
マウスピース矯正は、長時間(20時間以上)装着する必要があります。
「取り外しができる」メリットの裏返しとして、長時間装着するには患者様の努力が必要となります。患者様の努力によって治療効果が左右される、という点がデメリットの一つと言えるかもしれません。
食事や歯磨きの時、お仕事でどうしても必要な時の短時間以外はマウスピースを外さないようにしてください。

2.対応できない症例がある
どんな歯並びでもマウスピース矯正で治せるわけではなく、難症例には対応できない場合があります。
歯科医師とよく相談してみましょう。

まとめ
従来のワイヤー矯正に比べて目立たずに矯正ができるマウスピース矯正。この機会にぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

2024.03.25

歯を失った…インプラントとブリッジどちらがいい?

 

歯を失った時の治療法として、歯科インプラント、ブリッジ、入れ歯の3つがあります。そのうち、インプラントとブリッジのどちらにしたらいいか迷う方も多いと思います。今回は、それぞれの治療法には長所と短所を詳しくご紹介します。

インプラント
インプラントは、人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に被せる歯を取り付ける治療法です。

利点:
自然な外観と感触: インプラントは天然歯に最も近い外観と感触を提供します。周囲の歯と調和し、自然な噛み合わせを実現します。

周囲の歯を削らない: インプラントは隣接する歯に依存せず、周囲の歯を削る必要がありません。これにより、健康な歯の損傷を最小限に抑えます。

長期的な解決策: 適切なケアとメンテナンスが行われれば、インプラントは長期的な解決策を提供します。

咀嚼力の向上: インプラントはしっかりとした基盤を提供し、咀嚼力を向上させます。

欠点:
手術が必要: インプラントの埋め込みには手術が伴います。これにより、一部の患者には避けたいと感じる方がいます。

コストが高い: インプラントは他の代替手段に比べて高額な費用がかかります。

治療期間が長い: インプラント治療は手術、癒合、被せ物の取り付けなど複数の段階にわたり、治療全体に時間がかかります。

ブリッジ
歯科ブリッジは、欠損した歯の隣の歯を支えとして使用し、その上に被せる歯を取り付ける方法です。

利点:
手術が不要: ブリッジは手術を伴わないため、手軽で簡単に治療を受けることができます。

比較的短い治療期間: インプラントに比べて治療期間が短く、比較的迅速に欠損した歯を補えます。

相対的に低コスト: インプラントよりもコストが抑えられる傾向があります。

欠点:
周囲の歯への負担: ブリッジは周囲の歯を支えにするため、その歯には負担がかかります。削られた歯には将来的な問題が生じる可能性があります。

清掃が難しい: ブリッジの下に歯垢や食べかすがたまりやすく、清掃が難しい場合があります。

咀嚼力の低下: インプラントほど咀嚼力を向上させる効果が期待できません。

どちらも長所・短所がありますので、担当歯科医師とよく相談して、最適な治療法を見つけることが大切です。

2024.03.15

お子さんの歯列矯正は必要?

 

お子さんの歯並びが気になったことはありませんか?歯列矯正をしたほうがいいのか、するのであればいつからしたらいいか、費用はいくらくらいか、気になりますよね。今回は、お子さんの歯列矯正についてご紹介いたします。

1.矯正が必要な歯並びと適切な治療時期
子供の歯科矯正の一番の目的は、当然歯並びを整えることです。歯並びが悪いと虫歯や歯周病などさまざまな問題が起きる可能性があります。実は、顎の発育を整えるという目的もかねています。顎の発育不全は、咀嚼だけではなく、滑舌や顔のかたちまで劣化させることもあります。

大人になってからですと費用や期間が多くかかることもあるので、できるだけ子供のうちにしっかりと直しておくことをおすすめします。

悪い歯並びの代表パターン
悪い歯並びにはさまざまなパターンがあります。どんな状態があるのか、代表的な例を紹介します。

① 受け口
受け口とは、いわゆる反対咬合(はんたいこうごう)です。下の歯が上の歯の前に出てしまって、咬み合わせが反対になっている状態です。奥歯に虫歯が生じやすくなり、サ行やタ行の発音が不明瞭になってしまう場合があります。

② 開咬
開咬(かいこう)とは、奥歯を噛んでも前歯や横側の歯の上下に隙間ができてしまい、きちんと咬み合わせることができない状態です。
咬み合わせがズレてしまっているため、前歯でものを噛み切ることができませんし、通常よりもものを咬むときに使う咀嚼筋(そしゃくきん)という筋肉にかかる負担が大きく、顎関節症のリスクも高くなります。審美的な問題ばかりか、健康面に与える影響も少なくありません。
開咬の症状は前歯に表れることがほとんどですが、まれに横側に見られます。

③ 出っ歯
上の前歯が強く前に突き出ていたり、上顎全体が前方に傾いていたりする状態のことです。上顎前突(じょうがくぜんとつ)とも呼ばれます。外見に及ぼす影響が大きく、精神的負担を抱えてしまうケースが少なくありません。
口が常に開いた状態になりやすく、口内が乾燥してしまうことから、虫歯や歯周病になりやすい環境が作られます。また、当然食べ物を適切に噛むことが難しいため、子供の健全な成長を妨げてしまう恐れもあります。

矯正治療の時期
子供の矯正治療は、永久歯に生え変わる時期の6歳から10歳にかけてスタートするのが適切といわれています。完全に永久歯になってしまってからでは、歯を整えるために必要なスペースを作るため、抜歯が必要になることもあります。 乳歯段階であれば矯正器具によってスペースを作ることもできるので、なるべく子供の頃に矯正を始めるようにしましょう。

また、この時期であれば顎の成長を促すことや逆に抑制することもできます。舌のクセを治すマウスピースや顎の成長を補正する装置を使用して、永久歯が正しく生えるためのスペースを確保することが可能です。

2.子供の歯の矯正治療法
実は矯正治療には様々な治療方法・治療装置があります。治療装置によってかかってくる費用や期間は異なります。「矯正治療の期間をなるべく短くしてあげたい」「目立たない矯正装置にしてあげたい」など、子供を思うと様々な要望があると思います。

ブラケット矯正
① プラスチック/セラミックブラケット
プラスチック/セラミックブラケットという治療法では、歯1本1本につけたブラケットという装置をワイヤーでつなげたものです。

このブラケット部分には大きく分けてプラスチック製と、セラミック製があります。プラスチックはリーズナブルな価格になっており、セラミックは目立ちにくくなっています。

② リンガルブラケット
リンガルブラケットとは、裏側矯正という矯正方法です。通常、ブラケットは歯の表面につけますが、目立たないように裏側につけます。

見た目が気になる…という方にはピッタリです。目につきやすい上の歯だけリンガルブラケット、下の歯は通常のブラケットと組み合わせることも可能です。

③ メタルブラケット
治療費を抑えたいならば、メタルブラケットを選択するという方法もあります。

プラスチックブラケットやセラミックブラケットと比較して、どうしても存在感はありますが、矯正効果は同じなのでコストパフォーマンスには優れています。

マウスピース矯正
0.5ミリほどの薄くて透明なマウスピース型の矯正装置です。ブラケットやワイヤーを使用していないので、患者さん自身の都合にあわせて取り外すことができるのが特徴といえます。食事中だけ外して利用するといったことも可能です。

マウスピース矯正も、症状によっては対応できないこともあり、ワイヤー矯正を併用するケースもあります。

3.子供の矯正治療費
矯正費用の相場は50万円~100万円が目安です。
矯正治療を行う時期として、第一治療期(3~10歳)と、第二治療期(中学生以降)があります。

第一治療期は乳歯に対する矯正治療の期間を指し、第二治療期は永久歯に対する矯正治療の期間のことをいいます。

① 第一治療期(3~10歳)  30~50万円以上

② 第二治療期(中学生以降)70~100万円以上

※第一治療期から引き続き第二治療を行う場合は、25~60万の費用相場になります。

矯正の費用は、治療時期・お口の中の状態・矯正装置によって費用も大幅に変わりますので、先生としっかりと話し合いましょう。

健康保険は適用外
一般的に、歯科矯正は健康保険の適用外です。
分割払いが可能なこともありますので、歯科医院で相談してみてください。
また、医療費控除の対象になることもあります。

2024.03.05

歯が痛い!原因として考えられることは?

 

冷たいものを食べたとき、かんだ時、歯に痛みを感じたことはありませんか?歯の痛みはさまざまな原因によって引き起こされる可能性があります。以下に、歯の痛みの主な原因について簡単にご紹介します。

虫歯
虫歯は最も一般的な歯の痛みの原因の一つです。歯垢が歯に付着し、酸によって歯質が溶かされることで発生します。進行すると、神経に達してしまい、激しい痛みを引き起こします。

歯周病
歯周病は歯茎や歯槽骨の炎症を引き起こす疾患で、歯茎が腫れたり出血したりすることがあります。進行すると、歯が抜ける原因となり、歯の痛みを引き起こすことがあります。

歯ぎしり
歯ぎしりは、歯を強くこすり合わせる習慣であり、これによって歯が磨り減り、痛みが生じることがあります。

歯の割れや欠損
歯が割れたり欠損したりすると、神経や歯髄が露出し、外部刺激に敏感になります。これが痛みの原因となります。

寒冷刺激や温度の変化
歯は温度変化に敏感であり、冷たい飲み物や熱い食べ物が歯の神経に刺激を与え、痛みを引き起こすことがあります。

歯科装置の不具合
ブラケットやワイヤーなどの歯科装置が不適切な位置にあると、歯に圧力がかかり、痛みが生じることがあります。

虫歯や歯周病で痛みが発生してる場合は、かなり進行しているケースが多いです。自覚症状があるときは、すぐに歯科医院を受診しましょう。痛みなどの不具合がないときでも、定期的な検診や予防的なケアを受けて、予防と早期発見に努めましょう。

2024.02.28

歯磨きの重要性

 

歯磨きは健康なお口を維持するためには欠かせない習慣です。適切な歯磨きは虫歯や歯周病の予防に役立ち、口臭の防止にも寄与します。以下に、歯磨きの重要性と効果的な方法について紹介します。

歯磨きの重要性:

  1. 虫歯の予防: 歯垢(プラーク)は食事や飲み物の摂取により歯に付着し、時間とともに細菌が増殖します。歯磨きはこれを除去し、虫歯の発生を防ぎます。

  2. 歯周病の予防: 歯周病は歯茎の炎症や歯槽骨の損傷を引き起こす可能性があります。歯磨きによって歯垢を除去することで、歯周病の進行を防ぐことができます。

  3. 口臭の防止: 口の中の細菌や食べかすが原因で口臭が発生することがあります。定期的で効果的な歯磨きは、口臭の原因を取り除くのに効果的です。

歯磨きの効果的な方法:

  1. 適切な歯ブラシの選択: 歯磨きの基本は適切な歯ブラシの選択です。柔らかい毛先の歯ブラシを選び、歯茎や歯の表面を優しく掃除しましょう。

  2. 適切な歯磨きの頻度: 毎食後に歯を磨くことで、食べかすや細菌を即座に取り除くことができます。

  3. 歯磨きの際の注意点: 歯磨きの際には、歯の表面だけでなく歯茎や舌も丁寧に磨くことが大切です。磨き残しを防ぐため、歯と歯の間や奥歯の裏側も十分に磨きましょう。

  4. 歯磨き粉の選択: 歯磨き粉も重要な要素です。フッ素を含む歯磨き粉を選ぶことで、歯のエナメル質を補強し、虫歯の予防に寄与します。

適切で効果的な歯磨きは、口腔内の健康を維持し、全身の健康にも影響を与えます。歯磨きは単なる美容や清潔のためだけでなく、疾病の予防にもつながる重要な習慣ですので、毎日忘れずに行いましょう。

2024.02.15

その金額は適正?インプラントの費用

 

インプラント治療は「費用が高い」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?インプラントはなぜ高額になるのか、また安心して治療を検討いただくために、インプラントの費用についてご紹介します。

インプラント費用のポイント

1. 自由診療
基本的にはインプラントは自由診療となります。保険適用のインプラントもありますが、適用されるのは生まれつき歯が無いなど、かなり稀なケースです。そのためほとんどの場合、自由診療となります。

2. 複数の種類がある
インプラント体(人工歯根)や被せ物の種類によって費用が異なります。
インプラント体は、臨床データの多いメーカーのものだと高額になる傾向があります。様々な改良と研究が重ねられているため、信頼度が高い分金額も高くなるイメージです。近年では、安価なインプラントも増えてきましたが、長く使用するものですので、信頼性のあるものを選ぶことをお勧めいたします。
被せ物は、金属のものからセラミックまで様々あります。前歯は見た目がきれいなもの、奥歯は耐久性の高いものなど、部位によっても適正な材料が異なります。審美性と耐久性をよく確認してみましょう。

3. インプラント治療に関わる費用
インプラント治療は1回で終わるわけではなく、複数回に分けて治療を行います。1本につき、手術費、レントゲン・CTの撮影費、被せ物費がかかってきます。それ以外に、骨が少ない場合は増骨という処置が必要だったり、仮歯代がかかる医院もあります。
また、インプラントは手術をして被せ物をしたら終わり、ではありません。その後のメンテナンスが非常に大切な治療です。定期健診の費用も確認しておきましょう。

 

まとめ

インプラントは、保険適用の治療に比べると確かに高額になりやすい治療法です。ですが、正しくメンテナンスをすれば長く使用することができ、ご自身の歯と同じような満足度が得られます。残念ながら歯を失ってしまった場合には、一度インプラントも検討してみてください。

2024.02.01

素材によって差がある!?被せものをした歯の寿命について

 

虫歯を治療して被せものをしたのにまた虫歯になってしまった、詰めたものが外れてしまったなどという話をよく耳にします。せっかく虫歯を治療したのにまた通院するのはいやですよね。何度も虫歯を治療するとそれだけ歯を削るということになるので、最終的に歯の寿命が短くなります。

いったん虫歯になってしまうと治療をするため、被せものや詰めものをすることになりますが、それらは生涯使い続けられるものではありません。
ここではそんな被せものや被せものをした歯の寿命について寿命を長くできる被せ物などについてご紹介したいと思います。

被せものや詰めものの寿命
せっかく治療した被せものや詰めものはできる限り長く使いたいものですが、寿命があるのは当然です。
平均すると金属製の詰めものや被せものだと5~7年程度だと言われています。

もちろん人それぞれ口の中の状態や、治療した歯科医師、食生活、生活する環境なども違うため、これより早く壊れたり取れてしまう方もいればもっと長期間使っている人もいるのは事実です。
なので、一概に何年とは言い切れませんが、この程度が目安と言ってもいいでしょう。

では、どうして寿命がきてしまうのでしょうか?

それは歯と詰め物の間の細かな隙間から虫歯菌が入り込んでしまって虫歯になることが原因のひとつとなっています。また、噛む力は予想以上に強いため、その力によって被せものや詰めものが取れたり壊れることもあります。

特に、被せものをしている歯で神経を取ってしまっている歯は、栄養が行き届かないため枯れ木のような状態だと言われています。つまり、神経がある歯より弱く、割れやすい歯の状態なのです。

また、歯ぎしりや食いしばりをするクセがある方も注意が必要です。パソコンなどを使って仕事をしている方は集中しているうちに無意識に食いしばりをしているようですが、最も多いのは寝ている間です。寝ている間は知らないうちに食いしばっており、これは食事中の噛み合わせより何十倍もの強力な力がかかっています。これは歯にとってかなりの負担で、これにより被せものや詰めものが外れてしまうのです。

被せものや詰めものが取れる時はデンタルフロスや歯ブラシなどを使っている時などでしょうが、きちんとついている場合にはこの程度で取れることなどありません。
簡単な理由で取れるということは元々取れる原因があったと言ってもいいでしょう。

寿命が長い被せものとは
では、できるだけ寿命の長い被せものをしたい場合はどういった素材を使えばいいのでしょうか?代表的なものにセラミックがあります。

セラミックは歯と接着性が良いので、被せ物の隙間から汚れが入り込みにくくなっており、保険の金属の材料に比べて虫歯になりにくいです。また、セラミックなら変色してしまわないので、長期間キレイな状態を維持することができるのです。

ただ、セラミックは保険で治療が出来ないため値段が高くなりますが、歯の価値を考えた時にとてもいい治療法であることは間違いありません。

治療した歯が悪くなる原因とは?
治療して詰めものや被せものが悪くなるには原因が2つあります。

ブラッシング法が間違っている
まず、歯磨きをきちんとしていないことがあります。

きちんと歯磨きが出来ている人は意外と少ないものです。正しい歯磨きとは実際に考えているより難しいことで、一生懸命磨いているつもりでもお口の中の汚れは、2割程度は磨き残しがあるとも言われています。

では、どうすれば歯を正しく磨くことができるのでしょう?

それはクリニックで正しいブラッシング法を教えてもらうことが一番です。歯科衛生士さんは歯磨きのプロなので、患者さんそれぞれに合ったブラッシング法を教えてくれます。人それぞれ歯の生え方や歯並び、形状や大きさが違っているため、うまく磨けないところはそれぞれ違っています。そのため、自分の磨きにくい所を認識してしっかり磨く事が大切です。

ブラッシングが不十分だと虫歯になってしまうことがあります。
お口の中には常に細菌がいるため、毎日きちんと歯磨きをしているつもりでも虫歯になってしまうという方は詰めものや被せものに原因があることが多いです。

詰めものや被せものが虫歯を再発させる状態になっている
2つめは詰めものや被せものが虫歯を再発させやすくなっていることが挙げられます。

被せものや詰めものがぴったりと歯に合っていないと引っかかりや隙間ができるため細菌の温床になります。
これは見た目には分からないほど小さくわかりずらいです。

まとめ
いかがだったでしょうか。

いったん虫歯になってしまうと、再度歯を削って詰めたり、被せたりすることになるのでさらに歯は小さくなっていきます。
そうならないようにするためにも、日頃からきちんとケアし少しでも歯を長持ちできるようにしましょう。

また、自由診療にはなりますが、セラミックなどを使った詰めものや被せものをすることで歯を長持ちさせることを検討してみてはいかがでしょうか?

2024.01.26

人気のマウスピース矯正とは?

 

近年人気のマウスピース矯正。よく聞くけど詳しくわからない、という方も多いのではないでしょうか?今回は、マウスピース矯正について解説していきます。

◆マウスピース矯正とは

「マウスピース矯正」は、マウスピースを歯列にはめて、少しずつ歯を動かしていく方法です。

マウスピース型の矯正装置はアライナーと呼ばれます。
アライナーは軽く、薄く、透明度が高いプラスチックで作られています。
自分での取り外しが出来るため、歯の一本一本に装置を取り付けたままで年単位の治療期間を過ごす必要がある従来の矯正方法に比べると、手軽に始めやすいというメリットがあります。

 

◆マウスピース矯正のメリット

1. 目立ちにくい

マウスピースは透明なので、装着していても見た目に影響を与えにくいことがメリットです。
金属の矯正器具に抵抗のある女性や、人と話す機会の多い接客業・営業の仕事をしている方におすすめできる治療法です。

2. 取り外しができる

マウスピースは、歯の一本一本にワイヤーやブラケットを取り付ける矯正方法とは異なり、自分で自由に取り外すことが出来ます。
基本的に食事のときはマウスピースを取り外すため、食事内容に気を配る必要がありません。

一方、金属の矯正器具を装着している場合は、固いものや装置にくっついてしまう食品を避けなければいけないこともあります。

歯磨きのときにも外すことが出来るので口の中を清潔に保ちやすく、虫歯にもなりにくいというメリットがあります。
「結婚式のような大切なイベントのときは外す」といったような対応も可能です。

3. ブラケット矯正のデメリットを解決してくれる

マウスピース矯正には、一般的なブラケット矯正治療のデメリットを解消してくれるという長所があります。
ブラケット矯正の代表的なデメリットは、例えば以下の4つです。

・自身で自由に装置を取り外すことができない
・見た目に影響を与えやすい
・金属アレルギーの場合は選択できない
・金属が粘膜や舌に当たり口内炎ができやすくなる

前述のように、マウスピース矯正では上記の4つのデメリットがないため、治療中の不便さが気がかりで矯正治療に抵抗感のある方でも比較的取り入れやすいという点がメリットになります。

 

◆マウスピース矯正のデメリット

 

1. 大きく乱れた歯列矯正には向かない

大きく乱れた歯列の治療にはブラケット矯正の方が適している場合があります。
この場合だと、結果的にブラケット矯正を選択した方が治療期間が短く、また費用も抑えることができます。
つまり、マウスピース矯正は、適応できる(マウスピース矯正が向いている)症状が限られているということです。

2. 装着時間の自己管理が必要

マウスピースは自分で取り外しができるので、つい装着時間が短くなってしまいがちです。
装着時間をきちんと守らなければ、矯正の作用は薄れてしまいます。
マウスピース矯正の成功は、装着時間を自己管理できるかどうかに左右されます。

 

◆治療の流れ

 

1. カウンセリング

歯並びの悩みや症状をお伺いします。この時の治療期間や費用についてもご案内します。

2. 精密検査

口腔内検査、レントゲン撮影、歯の型取りなどを行います。

3. アライナーの作製

マウスピース矯正の装置「アライナー」の製作を開始します。
アライナーは、患者さんの歯形や噛み合わせなどに合わせてつくられます。
一般的には、検査を担当した歯医者さんがアライナー製作会社に依頼し、製作会社が詳しい患者さんの資料を元に作成します。

4. アライナーによる矯正開始

マウスピースが完成すれば治療が開始されます。
マウスピースは基本的に1日20時間以上歯列に装着し、それによって歯を正しい位置へと動かしていきます。
1つのマウスピースで動かせる幅は狭いため、約2週間毎に新しいアライナーに交換する必要があります。
治療中は、1ヵ月半~3ヶ月おきに定期的に通院し、治療の進行状態の確認と口腔内のクリーニングを行います。
治療期間の目安は、一般的に6ヵ月~2年ほどです。

5. 保定期間

歯並びが整い、矯正装置を外したら治療が完了するというわけではありません。
矯正治療には「保定期間(ほていきかん)」というものがあります。
この期間を設けることで、治療前の状態に歯が戻ろうとする作用を防ぎます。
保定期間が過ぎるまでは、「リテーナー」という保定装置を装着して過ごすことになります。

 

◆まとめ

 

歯並びは人それぞれ異なります。出っ歯や受け口、叢生(歯並びが凸凹になっていること)、すきっ歯など、気になる症状があれば、一度歯科医院で相談してみて下さい。

2024.01.16

口臭は大丈夫?種類と予防法

 

皆さんは、自分の「口臭」が気になりますか?ある調査によると、老若男女の約「8割」が口臭を気にしているとのことです。口臭は自分では気付きにくいため、余計に気になってしまうのかもしれません。口臭は多かれ少なかれ誰にでもあるものです。まわりの人が不快に感じるレベルになる前に口臭をケアしましょう。

◆口臭の種類

 

1.生理的口臭

起床直後や空腹時など、口の中の細菌が増殖して発生する口臭です。生理的口臭は健康な人でも発生する口臭で、歯みがきや食事をすることにより減少します。

 

2.外因的口臭

ニンニク、ネギなどのニオイのある食品、酒、タバコなどによる口臭で、多くは時間の経過とともに弱まります。

 

3.心因性口臭

口臭検査でも口臭が認められず、本人だけが口臭があると思い込む口臭。自臭症とも言われます。

 

4.病的口臭

歯周病、進行したムシ歯など、口の中の病気が原因で発生する口由来の口臭と、糖尿病や肝臓病など、体の病気が原因で発生する全身由来の口臭があります。

 

◆口臭の予防方法

 

予防の第一歩は、適切な口腔ケアです。毎日の歯磨きやデンタルフロスの使用によって、食べかすや歯垢を取り除くことができます。また、定期的に歯科医院で検診やクリーニングを受けましょう。

 

2024.01.06

どんなときに抜歯が必要になる?抜歯後の治療も解説

 

歯の抜歯をしたことはありますか?自分の歯を抜くので、できれば避けたいですよね。今回は、歯の抜歯が必要になる原因と抜歯後の治療法について解説していきます。

 

◆抜歯の原因

 

1. 虫歯の進行が激しい場合

虫歯の段階はC1~C4があり、C4まで虫歯が進行すると抜歯が検討されます。C4まで進行する過程では痛みを繰り返すこともあるので、違和感を感じたら早めに歯科医院へ行きましょう。

2. 重度の歯周病

歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶けて歯がぐらぐらしてきます。そうなると抜歯が必要となります。

3. 親知らずの問題

親知らずが生えてくる際、十分なスペースがなかったり、または不正確な位置にある場合、他の歯や歯ぐきに影響を与える可能性があります。また、まっすぐ生えてこないこともあります。この場合、抜歯が選択されることがあります。親知らずを抜歯した場合は、抜歯後の治療は必要ないことがほとんどです。

4. 歯の折れや欠損

外傷や事故によって歯が折れたり、完全に欠損した場合、抜歯が必要な場合があります。損傷が深刻で修復が難しい場合、歯を抜くことが最良の選択となります。

5. 歯科矯正のためのスペース確保

 歯科矯正治療の一環として、歯を移動させるためにスペースを確保する必要がある場合、歯を抜くことがあります。

6. 根尖病変や歯髄炎

歯の根の先に炎症や感染が広がった場合、根管治療が不可能であったり、再発が繰り返される場合には、歯を抜くことが検討されます。

 

◆抜歯後の治療法

 

歯を抜いたらそれで終わり・・・ではありません。抜歯後の治療も重要です。歯が抜けたまま放置すると、空いたスペースを埋めようとして横の歯が倒れてきたり、噛み合う歯が出てきたりします。歯並びが崩れて、虫歯や歯周病リスクが上がったり、かみ合わせが悪くなったりします。

1. インプラント

歯を失った部分の骨に、人工の歯根を埋め込み歯を取り付けます。ご自身の歯と同じような使い心地で、硬いものも噛めます。見た目や発音も問題ありません。
保険が適用されないため、ほかの治療法と比べると高価になります。

2. ブリッジ

失った歯の両どなりの歯を土台に、数本つながったかぶせ物をする方法です。しっかり噛むことができ、素材をセラミックにすれば見た目も問題ありません。
保険適用の材料と自由診療の材料があります。
ブリッジ治療は、失った歯の本数が多いと適用できないことがあります。

3. 入れ歯

簡便に作成することができますが、見た目や発音に支障をきたす可能性があります。また、失った歯の本数が多く入れ歯の部位ばかりになると、硬いものが噛めなくなります。

 

◆まとめ

 

虫歯や歯周病が原因の抜歯はなるべく避けた方が望ましいです。定期的に歯科医院で検診を受け、ご自身の歯をなるべく多く、永く残せるようにしましょう。

2023.12.25

虫歯をどれくらい放置するとやばい?

虫歯は、誰もがかかり得る身近な病気です。虫歯になってもできるだけ歯医者に行きたくない、歯科治療を先延ばしにしたい、と考えがちですが、何もせず放置するとどうなるのか気になりますよね。
今回はそんな虫歯を放置した場合に生じるリスクやトラブルについて詳しく解説します。

自然に治ることはない

風邪やインフルエンザというのは、そもそも特効薬が存在せず、安静に過ごすことで自然に治ります。風邪を引いても内科に行かないという方も少なくないですよね。
一方、虫歯は安静に過ごしていても自然に治ることはありません。口腔ケアの方法や食生活にもよりますが、虫歯は放置すればするほど、確実に症状が悪化していきます。
ですから虫歯は一般的な病気のように自然治癒を期待してはいけないのです。
虫歯の段階は、C0~C4となっています。

虫歯を数年放置すると何が起こる?

虫歯の進行速度には、個人差があります。数ヶ月から1年程度、放置することで、虫歯の末期(C4)にまで達するケースは珍しくありません。歯冠はボロボロになり、歯の神経も死んでしまいます。
その一方で、虫歯を数年放置してもそれほど症状が進行しない人もいます。
歯やお口の中の清掃状態が良かったり、糖分をあまり摂取しない食生活を送っていたりすると、虫歯のステージもC1やC2くらいで停滞することもありえるのです。
つまり、虫歯を数年放置して何が起こるかは、一概に語るのが難しいものの、現実的には絶対に避けるべき事態といえます。

虫歯を10年放置するとどうなる?

虫歯を10年間、治療せずに放置したら、歯は崩壊している可能性が高いでしょう。
病的な部分を残したまま歯根が残存することもあるかもしれませんが、その他の歯に虫歯がうつったり、顎の骨に感染が広がったりするなど、お口全体にさまざまなトラブルを引き起こしているものと思われます。
口腔環境が壊れ、噛む、飲み込む、しゃべる、息をするなどを、生きていく上で必須ともいえる機能も障害されていることでしょう。

具体的に虫歯を10年間にわたって虫歯を放置した場合、以下のような症状や合併症が発生する可能性があります。

痛みや不快感 : 虫歯が進行すると、神経にまで達することがあります。その結果、歯に強い痛みや不快感が生じることがあります。特に冷たい飲み物や熱い食べ物を摂取する際に痛みを感じることが多くなります。
歯の機能の低下 : 虫歯が進行すると、歯の構造が破壊されるため、噛む力や咀嚼機能が低下することがあります。これは食事の制約や消化にも影響を与える可能性があります。
歯根の感染 : 虫歯が深く進行すると、歯根部分まで感染が及ぶことがあります。歯根の感染は非常に痛みを伴い、歯茎の腫れや顔の腫れ、悪臭などの症状を引き起こすことがあります。
根管感染 : 虫歯が神経に達すると、歯の根管内に感染が広がる可能性があります。これは根管感染と呼ばれ、強い痛みや腫れ、膿のたまりなどを引き起こすことがあります。
顎の骨の損失 : 虫歯が進行し、歯を支える顎の骨が破壊されると、歯がぐらついたり、歯が抜けたりすることがあります。また、顎骨の損失は、入れ歯やインプラントなどの治療方法の選択肢を制限する可能性があります。
虫歯を放置することは健康上のリスクを伴います。

早急に歯科医師を受診し、虫歯の治療を受けることが重要です。

虫歯を自覚したらすぐに歯科受診を
ここまで、虫歯を放置した場合に起こり得るトラブルについて解説してきましたが、正直、良いことは何一つありませんよね。
虫歯治療を先延ばしにすることで、一時的には楽になれるかもしれませんが、歯科への受診が1週間、1ヶ月と延びるごとに、とても大きなリスクを背負うことになりますので、これって虫歯かも?と気づいた時点で歯科を受診するようにしてください。

2023.12.15

セラミック治療は保険範囲内でできる?

「セラミックを保険でできるらしい」と聞いたことはありますか?当院でも、患者様から相談を受けることがあります。

結論から言うと、原則セラミックを保険で行うことはできません。

恐らく、保険適用にある白い被せ物のことを指しているのではないかと思われます。最近の保険診療の改定により、一部の被せ物を白く保険でできるようになりました。保険でできる白い被せ物、詰め物と保険外の白い物で何が違うの?という方が多いと思われますので参考にしていただけたら幸いです。

セラミックは保険でできる?

現在、日本の保険制度ではセラミックを保険で行うことができません。詰め物であればCR(プラスチック)か金属、被せ物であればCAD/CAMか金属になります。このCAD/CAMをセラミックと思われているのかと思います。CAD/CAMについて詳しく説明していきます。

保険でできる白い被せ物-CAD/CAM冠

CAD/CAMはコンピューター上で設計し、ブロックを削り出して作られるハイブリッドセラミックの被せ物です。日本では2016年4月から保険適応になったためまだ存在を知らない人もいるんじゃないでしょうか?

2016年の段階では小臼歯(4、5番目の歯)のみ適用でしたが、2021年4月現在、前歯と第一大臼歯(6番目の歯)も適応になり、ほとんどの被せ物を保険で白くすることができるようになりました。

ただし、全ての症例で適応なわけではありません。第二大臼歯(7番目の歯)が4本全てあり、しっかりとした咬合関係を築いていないケースでは適応外になってしまいます。理由としては、確かに昨今の技術進化によりCAD/CAMの耐久性も上がりましたが、まだ金属やジルコニアと比べると脆いからです。

保険の被せ物は2年以内には作り直すことができないという決まりがあるため、咬合関係が良くないケースでは適応外になってしまいます。咬合関係は、実際にお口の中を見てみないとわからないため、まずは一度ご来院ください。

値段はどれくらい?

1回目に型どり、2回目に装着する流れで、合計で約10,000円(3割負担の場合)が目安となります。

セラミックと何が違う?

審美性、耐久性において、異なります。

セラミックの方が、審美性が高く、透明感があったり、見た目が自然に治療することができます。また、耐久性もセラミックの方が高く、変色や変形が少ないものとなっています。

ご自身にあった治療を

歯科医師と相談して、ご自身にベストな治療を選びましょう。

2023.12.05

インプラント治療が良くないと言われる8つ理由と治療法

 

「インプラント治療は良くないと聞いたけど本当?」などの疑問を抱いていませんか。
お口の健康にかかわるため、治療法を慎重に選びたいと考えている方は多いでしょう。

結論から述べると、インプラント治療に「良くない」といえる欠点はありません。注意点を理解したうえで、自分に合っている治療法を見つけることが重要です。

ここでは、インプラント治療は良くないと言われる8つの理由と自分に合っている治療法の見つけ方を解説しています。歯の治療を検討している方は参考にしてください。

 

インプラント治療は良くないと言われる理由

インプラント治療は良くないと言われる理由として、下記の8つがあげられます。

1. 外科手術のリスクがある
インプラント治療は外科手術を伴います。具体的には、以下の流れで進められます。

【流れ】

歯茎を切開する
インプラント体(歯根部)を埋め込むため顎の骨に穴を作る
2の穴にインプラント体を埋め込む
以上の処置を行うため、さまざまなリスクを伴います。
例えば、神経や血管を損傷する、細菌に感染するなどが考えられるでしょう。一定のリスクがあるため、絶対だめといわれているのです。

ただし、歯科医師もこれらのリスクを認識しています。インプラント治療を成功させるため、ケアとメンテナンスと実施することが一般的です。
一定のリスクがあっても、心配しすぎる必要はないでしょう。

2. 治療を適用できない場合がある
インプラント治療を受けられないケースがある点も、良くないといわれる理由のひとつです。
例えば、高血圧で合併症のリスクがある、糖尿病で感染症のリスクが高いなどのケースが考えられます。
治療を受けられない理由は、失敗を含む想定外のトラブルに繋がる恐れがあるからです。

同様に、顎の骨が少ない場合も治療を受けられないことがあります。治療により、周囲の血管や神経を圧迫したり炎症を起こしたりすることがあるからです。

ただし、これらが絶対的な条件になるわけではありません。
例えば、持病をコントロールできていれば治療を受けられることもあります。まずは歯科医院で相談することが重要といえるでしょう。

3. 治療費用が高い
インプラント治療には、まとまった費用がかかります。
この点に注目して絶対だめといわれることもあります。治療費が高くなる主な理由として以下の点があげられます。

【治療費が高くなる理由】

自由診療に該当する
設備費・材料代が高い
人件費が高い
審美性の高いインプラント治療は、必要最低限の治療とは考えられないため基本的に保険を適用できません。
また、外科手術に対応した設備・材料・人材を用意しなければならないため、通常の歯科治療よりもコストがかかります。

以上の理由から、インプラント治療は高額になるケースが多いのです。ただし、機能的で見た目が美しいうえ寿命も長いため、コストパフォーマンスは高いと考えられています。
この点も踏まえて検討するべきといえるでしょう。

4. 治療に時間がかかる
ブリッジや入れ歯の治療期間は3カ月以内が目安です。
これに対してインプラント治療は、4~13カ月が目安になります。治療期間に幅がある理由は、口腔内の状況などにあわせて治療を行うからです。

例えば、顎の骨が少ない場合は、3~6カ月程度かけて骨を厚くしてからインプラント治療を行います。長期間の治療を必要とするケースが多いため、絶対だめといわれるのでしょう。

ただし、治療期間には、骨の造成を待つ期間やインプラント体と骨の結合を待つ期間などが含まれます。
通院回数はそれほど多くないため、負担は少ないと考えることもできます。

5. メンテナンスが必須である
インプラントの寿命は、10年以上、と考えられています。
寿命に大きな影響を与えるのがメンテナンスです。メンテナンスは通院で行うものと自宅で行うものにわかれます。

前者は3~6カ月に1回程度のペースで受けることが一般的です。
後者は、歯磨きなどのデンタルケアが該当します。

メンテナンスに一定の手間と費用がかかるため、インプラントは絶対だめといわれることがあるのです。
面倒と感じるかもしれませんが、インプラントの維持にメンテナンスは欠かせません。怠ると早期に脱落する恐れがあります。
この点は受け入れるしかないでしょう。

6. 再治療が困難である
他の治療と同じく、インプラント治療にも失敗のリスクがあります。
以上を踏まえたうえで、再治療が難しい点も良くないといわれる理由と考えられます。

失敗の主な原因として、口腔内環境の悪化があげられます。
例えば、骨の量が少なくなると、同じ治療を行うことは難しいでしょう。

ただし、全てのケースで再治療できないわけではありません。
例えば、人工歯が折れたケースは、新しいものに置き換えることで再治療できます。
骨の量が少なくなっているケースも、人工的に顎の骨を厚くする処置と併用することで再治療できることがあります。

難易度は高くなるものの、再治療ができないわけではありません。

7. 金属アレルギーのリスクがある
金属アレルギーのリスクを伴う点も絶対だめといわれる理由のひとつと考えられます。顎の骨に埋め込む歯根部には一般的にチタンが用いられます。
人工関節などにも用いられるほど安全性の高い素材ですが、それでも金属アレルギーのリスクが全くないわけではありません。
金属アレルギーが心配な場合は、慎重に選択するべきといえるでしょう。

リスクに備えたい方は、ジルコニアを用いたインプラント治療を検討するとよいかもしれません。ただし、骨に負担をかけやすいなどのデメリットもあります。

専門家に相談したうえで治療法を決定しましょう。

8. インプラント周囲炎の恐れがある
インプラントの周りで起きた炎症をインプラント周囲炎といいます。インプラント版の歯周病と考えればよいでしょう。
インプラント周囲炎は、インプラント脱落の原因になりえます。歯周病と同じく自覚症状が現れにくいため注意が必要です。治療後も、インプラント周囲炎によるトラブルのリスクがあるため良くないといわれることがあるのでしょう。

ただし、インプラント周囲炎のリスクは、メンテナンスなどでコントロールできます。適切な管理でトラブルを遠ざけることは可能です。

 

インプラント治療のメリット
インプラント治療を検討中の方は、良くないと言われる理由とともにメリットも押さえておきましょう。
これらを踏まえたうえで検討を進めると、自分に合っている治療法がわかります。

主なメリットとして以下の4つがあげられます。

1. 審美性が高い
インプラント治療は、ブリッジや入れ歯よりも審美性が高いと考えられています。
見た目が美しい理由は、天然歯とよく似た構造をしているからです。

具体的には、顎の骨に埋め込まれた歯根部と歯根部に取り付ける支台部、支台部に取り付ける人工歯で構成されます。
外から装置が見えないため、天然歯と見分けがつかないほど美しい仕上がりになるのです。

人工歯にさまざまな選択肢がある点も見逃せません。材質・色調・形状などを調整することで、周囲の歯と馴染んだ仕上がりになります。
見た目が気になる方にとって魅力的な選択肢といえるでしょう。

2. 耐久性が高い
インプラントの寿命は10~15年程度が目安と考えられています。
ケースによっては、40年以上、使えることもあります。定期的なメンテナンスを必要とするものの、長期間にわたり使える可能性がある点は大きな魅力です。

ちなみに、入れ歯の寿命は4~5年程度、ブリッジの寿命は7~8年程度が目安と考えられています。治療費は高額になりがちですが、他のメリットも加味するとコストパフォーマンスは高いと考えられます。
長く使い続けたい場合は、有力な選択肢になるでしょう。

3. 発音に影響が出にくい
天然歯とよく似た構造になるインプラントは、発音や滑舌に影響を与えにくいと考えられています。
これまで通りおしゃべりを楽しめる可能性がある点は、インプラント治療の魅力です。

一方で、ブリッジは歯の隙間などから空気が漏れるため、入れ歯は口腔内が狭くなるため発音しにくくなったり滑舌が悪くなったりする恐れがあります。
話しやすさにこだわりたい場合は、インプラント治療が有力な選択肢になりえます。

4. 周囲の歯に対する負担が軽い
両隣の歯に影響を与えにくい点もインプラント治療の魅力です。

ブリッジはクラウンを被せるため両隣の歯を大きく削らなければなりません。
入れ歯も義歯を固定するクリプスをかけるため両隣の歯を削る必要があります。また、着脱を繰り返すうちに歯が削れてしまうことも考えられます。

インプラントは、顎の骨に埋めた歯根部で人工歯を支える構造です。したがって、周囲の歯を犠牲にすることはありません。
歯の健康を維持したい場合は、魅力的な選択肢になるでしょう。

 

インプラント治療を受けるかどうか判断する方法

インプラント治療に魅力を感じる方は、以下の点を踏まえたうえで検討を進めるとよいでしょう。

他の治療法と比較する
入れ歯・ブリッジと比較すると、自分に合っている治療法を選びやすくなります。

1. 入れ歯
入れ歯の魅力は、外科手術を必要としないことと何本でも治療できることです。

一方で、装着に違和感を伴うことが少なくありません。また、審美性も低くなります。
インプラントのように天然歯と変わらない噛み心地を実現することもできないでしょう。コスト面を含めて手軽な治療法ですが、実用性はインプラント治療に劣ります。

2. ブリッジ
ブリッジの魅力は、過度な力はかけられないものの天然歯に近い噛み心地を実現できることと外科手術を必要としないことです。

まずまずの審美性を実現できる点、寿命がそれなりに長い点も魅力といえるでしょう。一方で、欠損歯が多いと適用できません。

また、治療にあたり両隣の健康な歯を大きく削る必要があります。実用性は高いですが、インプラントほどではありません。健康な歯を削る点にも注意が必要です。

治療目的に優先順位を付ける
インプラント、入れ歯、ブリッジの長所・短所は異なります。
万人にとって最も優れている治療法があるわけではありません。重視したいポイントを明らかにして、治療法を選択するべきと考えられるでしょう。

例えば、身体にかかる負担をできるだけ少なくしたい方は入れ歯、日々のメンテナンスに時間をかけたくない方はブリッジ、見た目の美しさや噛み心地を重視したい方はインプラントが向いていると考えられます。

それぞれの特徴を整理してから検討を進めるとよいでしょう。

 

インプラント治療は魅力的な治療法のひとつ

この記事では、インプラント治療が良くないといわれる理由などを解説しました。主な理由として、外科手術のリスクや再治療の難しさなどがあげられます。ただし、これらの多くはコントロールできます。
注意は必要ですが、良くないといえるほどのものではありません。入れ歯、ブリッジを含め、メリット・デメリットを理解したうえで自分に合っている治療法を選ぶことが大切です。

与野駅前あいびー歯科クリニックでは、患者様のご要望をお伺いしたうえでお口の状態に合わせた治療法をご提案しています。何かしらの悩みを抱えている方は、お気軽にご相談ください。

2023.11.30

歯周病の検査って何?検査内容や費用について

 

歯周病は多くの方が感染している恐れがあり、進行すると歯が抜け落ちる危険性があります。

歯周病検査で定期的に調べるのが大切ですが、どのような検査内容なのか、費用はどの程度かかるのかわからない、という方も少なくありません。今回は、歯周病や歯周病検査についてご紹介します。

1.歯が抜け落ちる危険性がある歯周病とは

歯周病とは、歯の周りの組織が炎症を起こす病気のことで、歯肉炎・歯周炎の総称です。その原因は歯周病菌と呼ばれる細菌で、磨き残しやケア不足で口内にたまった歯垢(プラーク)の中に多く存在しています。

歯磨きやケアが行き届かないまま放置された歯垢が、「歯周ポケット」と呼ばれる歯と歯ぐきのすき間にある溝にたまり、歯ぐきの内側で炎症を起こします。

歯周病の怖いところは、自覚症状があまりなく、本人が気づかないうちに進行してしまうことです。
最悪の場合は、歯ぐきと骨が破壊され、歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気なのです。日本人の多くの方が発症しており、歯を失う大きな理由が虫歯と歯周病だといわれています。

2.歯周病検査の内容とは?

歯周病は初期に自覚症状がほとんどないため、歯医者さんで定期的な検診を受けることが望ましいとされています。歯周病の検査は、症状や進行状況に合わせて、いくつかの検査を組み合わせて行われます。

主な検査としては、歯と歯ぐきのすき間にある歯周ポケットの深さを調べるプロービング検査、歯を支える骨の状況を調べるレントゲン検査、歯周病の原因となるプラーク(歯垢)の状況を調べるプラークの付着状況検査などがあります。

・歯周ポケットの深さを調べるプロービング検査
プロービング検査でわかるのは、「歯周ポケット」の深さです。前述の通り、歯周病は歯周病菌が歯の周りに繁殖し、歯と歯ぐきの間の溝である歯周ポケットに入り込み炎症を起こす病気です。口腔内が健康であればその深さは2mm程度ですが、歯周病が進行するにつれ深くなっていき、10mm以上になるケースもあります。

この歯周ポケットの深さを調べる検査が、プロービング検査です。
プローブという、目盛りのついた探針(針状の細い器材)を、歯と歯ぐきのすき間に差し込んで溝の深さを確認します。この時、出血があるかどうかもあわせてチェックします。

・骨の状態を調べるレントゲン検査
歯周病は、歯肉が炎症を起こすほか、病気が進行すると歯周病菌が歯を支えている顎の骨(歯槽骨)を溶かしてしまうこともあります。骨は歯ぐきの中にあるため、肉眼で確認することはできません。レントゲン検査では、埋まっている骨の量で病気の進行を知ることができます。量が少なければ、歯周病が進行しているということです。

また、骨の密度を確認することで骨の質も調べることができるのも、この検査の大きな特徴です。骨の密度が少ない場合、レントゲン写真は黒っぽく写り、密度が大きい部分は白く写ります。病状が改善してくるに従い、骨の密度は増してくることがわかっています。

・プラークの付着状況の検査
歯周ポケットのチェック、骨のチェックとともに大切な検査として、歯周病菌のチェックがあります。この菌はプラークの中に多く存在し、これが原因となって歯周病が起こります。プラークがどの部位に、どれだけの量付着しているのかを調べることで、プラークのつかない口腔内の環境を整えるために必要な治療法を導くことができます。プラークを放置しておくと、やがて固まって歯石となってしまいます。歯石になってしまうと、どんなにブラッシングをしても自分では取り除くことができなくなります。

そうなる前に検査でプラークがつきやすい箇所を把握し、正しいブラッシングの仕方や、ブラッシングで届かないところは、デンタルフロスや歯間ブラシを使うなどの指導をすることも可能になります。

プラークの付着を調べるには、専用の染色液を使って調べます。プラークが付着している部分は、染色液によって色が変化するので一目でわかるようになっています。

3.歯周病検査にかかる費用

歯周病検査は、基本的には保険診療で行われることが多いです。自覚症状のない歯周病は、気がつかないうちに症状が進んでしまい重症化してしまうことが多いため、歯医者さんで定期的な診察を受け初期段階で発見することが望ましいとされています。

保険診療の場合には負担額は3割となりますが、初診料やスケーリング(歯石の除去)があわせて行われ、その合計費用の3割で計算されることが多いです。

保険治療の歯周病検査の中に、プロービング検査やプラークの付着検査、レントゲン検査などを含み、初診料やスケーリングとあわせて5,000円程度かかります。

4.まとめ

日本人の多くが発症しているといわれている歯周病は、自覚症状がないまま進行する危険な病気です。普段から歯磨きといったセルフケアをしっかりと行っていても、磨き残しやかみ合わせが原因で歯周病となるケースもあります。

虫歯と同様に進行してから治療するのは大変ですので、痛みや症状がなくても定期的に歯医者さんで検査を受けることが大切です。歯周病の検査は基本的に保険診療で行っていますので、歯周病が気になる方は、一度歯医者さんに足を運んでみましょう。

2023.11.15

銀歯がありますか?セラミックの被せ物にするメリット

お口の中に銀歯はありますか?被せ物は無いに越したことはありませんが、虫歯などにより被せ物をすることになった際、金属のものにするかセラミックにするか悩みますよね。

今回は、セラミックの被せ物を入れるメリットをご紹介します。

1.自然な見た目

セラミック詰め物は天然歯(ご自身のもともとの歯)のような外観を持っており、歯の色に調和しています。透明感があり、また色味も天然歯に合わせることが可能です。これにより、治療箇所が他の人に目立たず、美しい笑顔を保つのに役立ちます。

  1. 2.耐久性

  2. セラミック詰め物は通常、銀歯よりも耐久性があります。変色や変形がほとんどなく、長期的な安定性が高いため、再治療が必要な頻度が低く、詰め物が長持ちします。

  3. 3.生体適合性

  4. セラミックは金属アレルギーがなく、優れた生体適合性を持っています。金属アレルギーがある人は、セラミック詰め物が適している場合があります。

  5. 4.熱や冷の感じ方

  6. 銀歯は温度の変化に敏感で、食事の際に熱や冷たいものを口にすると、歯の感覚が鈍くなることがあります。セラミック詰め物はこの点で銀歯よりも快適で、食事の際の感じ方が自然です。

  7. デメリットも・・・

セラミック詰め物にはいくつかのデメリットも存在します。たとえば、セラミックは銀歯よりも割れやすいことがあり、適切なケアが必要です。また、セラミック詰め物の費用は保険が適用されないため、銀歯に比べると高額になる可能性があります。

2023.11.01

歯ブラシの毛先、広がっていませんか?正しい歯磨きとは

 

今使っている歯ブラシは、毛先が広がっていませんか?歯ブラシがすぐ広がってしまうと買い換えの手間も発生しますし、何よりコストがかかってしまいます。また、歯や歯茎など口腔内に傷をつけてしまい、そこから菌が入り炎症を起こすこともあります。今回は、歯ブラシがすぐ広がる原因や起こりうる口腔内トラブル、正しい歯磨き方法などについてご紹介します。

1.歯ブラシがすぐ広がってしまうのはなぜ?

・歯磨きをするときに力が入りすぎている:歯ブラシは「消耗品」なので使っていくうちに毛先が広がっていくことは仕方ないのですが、もし短い期間で広がってしまう場合は歯磨き方法の見直しが必要です。歯ブラシの寿命は約1カ月といわれているため、それより短い期間で広がってしまう場合は力の加減を調整し、正しい歯ブラシの持ち方に変えた方がいいでしょう。

・歯ブラシの持ち方が間違っている:歯ブラシの持ち方が間違っていると、前述のケースと同様に強い力が入りやすくなるため、歯ブラシが広がりやすくなります。例えば、思いっきり握りしめて磨いている場合など、力加減が難しいため力が入りすぎている可能性があります。

・ブラッシングの向きが間違っている:間違ったブラッシングをしていると、歯ブラシはすぐ広がります。大きなストロークをつけて歯磨きをすると、必要以上に歯ブラシの根元が引っ張られる状態となりますので、消耗が早くなってしまいます。歯ブラシは小刻みに動かすと広がりにくくなります。

2.間違ったブラッシングは危険

歯磨きは本来、虫歯や歯周病を予防するために非常に大切なことです。ですが、その歯磨きの方法が間違っていると、逆に歯や歯茎にダメージを与えてしまいます。力が入りすぎたブラッシングや、広がった歯ブラシを使い続けることが要因となります。

3.正しい歯磨きの方法とは?

・正しい持ち方をする:大人の方は基本的に、「ペングリップ」と呼ばれる鉛筆を持つ持ち方が推奨されます。持ち方を変えるだけで自然と強い力が入りにくくなるので、歯や歯肉を傷つけなくなるでしょう。磨くときの力は100~200g程度で十分とされています。計りがあれば、歯ブラシを当ててみたり、指で押してみたりしながら力加減を把握するとよいでしょう。

・小刻みに磨く:大きく歯ブラシを動かすよりも小刻みに動かして磨くことでプラークが取れやすく、歯ブラシもすぐ広がらずに済みます。1本~2本ずつ磨いていく気持ちで小さく(1mm~2mm)動かしてみてください。

歯ブラシの毛先をきちんと歯に当てて、ペングリップで優しく磨くのがコツです。特に磨き残しが多い箇所は丁寧に磨きましょう。

4.磨き残しが多い箇所

・歯と歯の間
・歯と歯茎の境目
・奥歯
・歯の裏側
・凹凸が大きい箇所

前歯の裏側や、歯並びが凸凹している箇所は、歯ブラシを縦にして磨いていきましょう。

5.交換時期は?

歯ブラシは毛先の広がりとは関係なく、1カ月程度で取り替えた方がよいとされています。

理由としては以下の2点です。

・歯ブラシの機能が落ちるから
・衛生面から

歯ブラシの毛は1カ月程度でコシがなくなり、ブラシとしての機能が落ちていきます。するとプラークを残しやすくなってしまうため、歯ブラシが広がっていなくても取り替えた方が口の中の健康を保つことができます。

また、衛生面でみても、口の中は雑菌だらけなので長期間使用するのは避けましょう。歯ブラシを取り替えるだけで歯磨きの効率がとても上がります。

6.まとめ

正しい歯磨きで、お口の健康を保っていきたいですね。

2023.10.17

お笑い芸人・錦鯉の長谷川さんに歯が!

インプラント治療

 

先日、テレビ朝日「ロンドンハーツ」で、お笑い芸人の錦鯉・長谷川雅紀さんの歯科治療が放送されました。2年5カ月かけて治療し、合計10本の歯が入ったそうです。

前半の放送回では、自身の歯がなくなった過程を説明されていました。当初は奥歯が虫歯になったが、お金がなく歯医者に行けず、痛み止めの塗り薬で誤魔化していたそうです。その後、歯医者に診てもらったところ、虫歯が進行して治療ができないということで奥歯4本を抜いたということでした。長谷川さんのように、痛みがあっても放置して悪化させてしまう方は多くいらっしゃいます。

食事は、軟骨の唐揚げなど固いものは食べられず、ステーキは小さく切って食べていたそうです。ほとんど丸のみで14kg太ったとお話しされていました。

治療の内容は、抜歯、インプラント、矯正、ホワイトニングなど、フルコースで行われていました。抜けそうになっていた歯は抜歯し、そのほかの奥歯もすべてインプラントを埋入、前歯は矯正とホワイトニングできれいにして、最後はかぶせ物を装着して完成となりました。

17年ぶりに歯が入ったそうで、これまでうまく食べられなかったステーキやおせんべい、軟骨の唐揚げを食べていました。歯があるのが久しぶりすぎて、上手く奥歯を使えていなかったようです。それでも、今まで全く食べられなかった軟骨の唐揚げは噛めることに感動されていました。

また、滑舌も以前よりよくなり、はっきり発音されていました。

インプラントを入れて噛めるようなると、硬いものも噛めてお食事が楽しくなり、滑舌もよくなります。もちろん、見た目もきれいになります。

現在、虫歯がある方はここまで悪化する前に、すでに歯を失ってしまった方はインプラントを検討してみてはいかがでしょうか。

2023.10.15

歯の麻酔はいつ切れる?麻酔が効いているときの注意点

 

歯医者さんで重度の虫歯治療をする際ほとんどの場合、麻酔を打ってから治療をします。麻酔はどれくらいの時間で切れるのか、麻酔をしてからどれくらい時間が経てば食事をしていいのかなど、麻酔が効いているときの注意点などをまとめてみました。

麻酔が効いているときは、食事NG!

麻酔が効いているときは、食事は控えるよう注意を受けますがそれはなぜか知っていますか?どうして麻酔が効いているときに食事をすることがダメなのでしょう。麻酔が効いていると、口の中の感覚が鈍くなります。それが、麻酔をしたあとに食事をするのがダメな主な理由です。もし誤って噛んでしまっても、ほとんど痛みを感じないため出血してから気づくということになりかねません。

また、熱いものを食べても感覚が鈍くなっているため、やけどをしても気づかないなど危険なことが多くあります。口の中や唇を噛んでも痛くないので、大きく腫れてから気づくことになってしまいます。そのようなことにならないためにも、麻酔中の食事は控えた方がいいでしょう。

どうしても麻酔中に食べたいときは、できるだけ柔らかいものを選び、熱くない食べ物にしましょう。

麻酔はいつ切れる?

歯医者さんで受けた麻酔は、一体どのくらいの時間できれるのでしょうか。歯医者さんで受ける麻酔にも人それぞれに効き方が違うので、全ての人が同じというわけではありません。また、大人と子どもでは、体の違いがあるので持続時間も変わってきます。打つ麻酔の種類によっても持続時間は変わりますし、治療内容によって打つ場所が違うのでそこでも持続時間が変わってきます。

歯医者さんで受ける麻酔には種類があります。局所麻酔には主に3種類あり、表面麻酔、浸潤麻酔、伝達麻酔に分けることができます。

それぞれ打つ場所も違い、持続時間も変わってきます。この持続時間はあくまで目安で、薬の作用にはかなり個人差があると思ってください。

1. 歯茎に注射した場合
主に歯医者さんで治療を受ける際に打つ麻酔です。普通の注射器を使う場合もありますが、当院では電動型の注射器を使って麻酔を使用しています。電動型の注射器だと、よく見る普通の注射器でする麻酔よりもかかる圧力が一定になり痛みを感じにくくなります。

持続時間は約1~3時間程度です。

2. 神経の根元に注射した場合
親知らずの抜歯など痛みが強く出るときに使う麻酔を伝達麻酔といいます。この伝達麻酔をすることで、麻酔の作用が長く続き治療後の痛みが軽減できる利点があります。持続時間は約6時間程度となります。

3.表面麻酔
その他の麻酔として、表面麻酔があります。表面麻酔とは歯茎に注射を打つ際にその注射の針が痛くないように、歯茎に薬を染み込ませる麻酔のことです。この麻酔は表面のみ麻酔するだけなので、効いている時間は約10分程度です。

 

2023.09.28

歯周病の原因

 

どうして症状が起こるの?

歯周病とは、歯と歯ぐきの間に繁殖する細菌に感染し、歯の周りに炎症が起こる病気です。
炎症が歯ぐきに限定されているときは歯肉炎、それ以上に進行すると歯周炎(歯槽膿漏)と呼ばれます。
はじめはほぼ自覚症状がないまま進行し、歯周炎になると歯が抜け落ちたりするばかりでなく、全身に影響が及ぶことがあります。

歯ぐきは歯を守る大切な組織

歯は、歯冠と呼ばれる外からみえる部分と、歯ぐき(歯肉)の内部に隠れる歯根部で構成されています。歯冠の表面はエナメル質という固い組織に守られています。歯根部は象牙質やセメント質からなり、内部は歯髄と呼ばれ、神経や血管が入り組み象牙質に栄養を供給する役目を担っています。

歯の周りを取り囲む粘膜が歯ぐきです。歯ぐきの中には歯槽骨と呼ばれる骨があり歯を支えています。さらに歯と歯ぐきの境目には、歯根膜という膜がありクッションの役割を果たしています。
健康な歯ぐきは、歯との間にすき間がほとんどなく、内部に細菌が入り込むのを防いでいます。

歯周病を引き起こす原因は、細菌の集まり「歯垢」

歯が十分に磨けていないと、歯垢(プラーク)という細菌の集まりが歯と歯ぐきの間の溝にたまります。歯周病はこの細菌が繁殖することで起こります。歯ぐきが赤くブヨブヨとした感じになったり、出血しやすくなるのは、細菌による毒素によって炎症を起こしているからです。
歯垢を放っておくとやがて石灰化し歯石へと変化します。歯石は歯みがきなどでは取り除けないため、歯科医でとってもらわなければなりません。歯垢や歯石をためていると歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)が深くなり、さらに歯垢がたまりやすくなって、歯周病を進行させる要因になります。
歯肉炎から歯周炎へと移行すると膿が出て口臭の原因になる、歯槽骨が溶け支えられなくなった歯が抜け落ちてしまうなどの症状が進みます。
ストレスや喫煙などの生活習慣や、糖尿病などの病気によって免疫機能が落ちていると、病気は進行しやすくなります。

定期健診で歯周病を防ごう!

歯周病の原因となる歯垢や歯石を除去するため、定期的に歯科医院で検診とクリーニングを受けましょう。

2023.09.26

歯の被せ物、保険と自費何が違う?

 

歯の被せ物をしたことはありますか?虫歯が大きいと、虫歯の部分を削ったあと被せ物をする必要があります。
これから治療する方はもちろん、既に何らかの被せ物が入っている方、どちらにも役立つ豆知識をご紹介いたします。

保険治療の「被せ物」の特徴

「保険治療」とは、患者さんが一部負担金(1~3割)を医療機関窓口で払い、残りの7~9割分の額は皆さんが納めている「医療保険費」から支払う形です。皆さんのお金を利用するシステムですので、医療機関への支払いには細かいルールが決められています。
保険治療の特徴を大まかにいうと、「病気などで健康が害された場合に、支障なく生活できるレベルまでの医療」に対して支払われるというものです。これを歯に置き換えると、「噛めればいい」と言うレベルの治療までということになります。
現在歯科では、前歯に対しての被せ物は保険でも白いものがかぶせられます。ただしあくまでも「支障なく生活できる」というものになりますので、見た目に充分な配慮がなされるわけではなく、明らかに作り物っぽかったり、時間がたつと変色してくるというものになってしまいます。 このように、保険治療では審美的な要素を求める事はできないので、見た目を左右する前歯などでは自費での治療がおすすめになってきます。

保険と自費の「被せ物」の違い

保険治療の被せ物は、すべて金属でできたものか、CAD/CAM冠というプラスチックが混ざったものになります。加えて、前歯の場合は金属の被せ物に前面のみプラスチックを使用したものがあります。プラスチックは経年劣化によって周囲の水分を吸収して変色を起こしたり、それによって脆くなったりする場合があります。金属も経年劣化があります。
経年劣化によって起こる変色は白くすることはできず、唯一の改善方法としては被せ物の作り直しとなってしまいます。
一方、自費の被せ物は様々な種類がありますが、いずれも吸水や経年劣化を起こししにくく、見た目も透明感があり天然の歯と見分けがつきにくいものとなります。
保険・自費のどの被せ物にも共通することとして、作り直す際には歯を再度削らなくてはなりませんので、軽く口を開けて見えるところの治療や、将来的に歯の削る量を少なくしたいと考えている場合は自費治療での被せ物がおすすめと言えます。

2023.09.24

ホワイトニングの種類

 

歯ホワイトニングとは?

様々な要因により黄ばんだり黒ずんで見えるようになった歯を、白く美しくするためのケア全般を、歯のホワイトニングと呼びます。
ホワイトニングにはいくつかの種類がり、方法・使用する薬剤などにより違いがあります。今回は、ホワイトニングの種類についてご紹介します。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、歯科医院にて行うホワイトニングです。院内で歯科医師またh歯科衛生士によるカウンセリングと施術を受ける形のホワイトニング方法です。
歯茎の保護をし、ホワイトニング薬剤を歯に塗布して光を当てます。一般的な所要時間は施術完了まで約1〜2時間程度です。

【メリット】

高濃度の過酸化水素が使用できることや、プロの手による施術という点から、1回の施術で得られる効果は他のケアに比べて高く期待できます。このため時間をかけずにすぐに効果を実感したい方におすすめの方法となります。
また、カウンセリングの際に口腔内の確認を行うため、ホワイトニングに伴うお口のトラブルを事前に防ぎやすく安心です。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは専用のマウスピースにホワイトニング薬剤を塗り、ご自身の手で口(歯)に装着して時間をおき、歯の着色を分解していきます。この作業を繰り返すことで、徐々に目標の白さに近づけていく方法です。

【メリット】

ホームホワイトニングは一度で白くするのではなく、繰り返し行うことで白さを深めていくので徐々に白くすることができます。また、オフィスホワイトニングよりも白さを深めることができ、色戻りが緩やかという特徴があります。一度マウスピースを作成すると、薬剤を追加購入するだけで長く使えるメリットもあります。

2023.08.27

インプラントはどれくらいもつ?

インプラントの寿命
ブリッジや入れ歯と違って、インプラントは歯を失った部分に直接埋め込むことから、どれくらいもつのかが気になるという方は多くいらっしゃいます。インプラントは、患者さんの使い方によってインプラントの寿命を延ばすこともできるのです。

成功率の高さで分かるインプラントの寿命
スイスのベルン大学が行った、ストローマンインプラントで治療をうけた患者の10年間の研究報告によれば、痛みや異物感、動揺、インプラントの周囲に感染症がみられないなど、成功基準をクリアした割合(成功率)は全体の97%でした。また、インプラントが脱落せずに残っている割合(生存率)は98.8%と高く、この結果からインプラントの寿命の長さが分かります。

また、5年目の生存率と10年目の生存率とでは、ほぼ変わらなかったことが分かっているため、インプラントは正しい使い方をすることで、天然歯と同じように長く使い続けることができるのです。

 

インプラントの寿命を延ばす2つのポイント

インプラントは10年以上をお使いいただけるとはいえ、天然歯と同じように、お手入れをしなければ健康な状態を保つことはできません。インプラントの寿命を延ばすためには、次のようなケアが必要になります。

1.定期的にメンテナンスを行う

手術後はトラブルの有無にかかわらず、治療を受けた歯科医院でメンテナンスを受ける必要があります。メンテナンスの主な目的は、トラブルの早期発見と歯のクリーニングを行うプロフェッショナルケアで、定期的に行うことによって、インプラントの脱落につながるトラブルを未然に防ぐことができるのです。

歯科医院で行われるメンテナンスでは、次のようなことが行われます。

口腔内のチェック:
インプラントのぐらつきやゆるみのほか、歯肉や粘膜の状態などのお口の状態を確認します。また、インプラントに負担がかかっていないかをチェックするために、噛み合わせを見ます。

レントゲン撮影:
インプラントを埋入した部分をレントゲンで撮影することによって、周囲の骨としっかり結合しているかどうかを確認するほか、骨吸収などのトラブルのもとがないかをチェックします。

クリーニング:
普段の歯磨きが不十分だと、たまった歯垢に細菌が繁殖することにより、歯肉で炎症がおこるインプラント周囲炎を発症する恐れがあるため、通常の歯磨きでは除去が難しい歯垢や歯石を取り除きます。

ブラッシング指導:
歯磨きには、人それぞれ癖や磨くのが苦手な部分があることから、磨き残しをなくすための正しい歯の磨き方のほか、デンタルフロスやタフトブラシの使い方などの指導を受けます。

 

2.歯磨きによるプラークコントロール

インプラントの代表的なトラブルともいえるインプラント周囲炎を防ぐには、日頃の歯磨きが大変重要です。インプラント周囲炎によって歯肉の炎症が進むと、インプラントを支える骨の吸収が起こり、最悪の場合は埋入したインプラントが抜け落ちてしまうのです。
インプラント周囲炎を防ぐためには、インプラントの周囲を清潔に保つ必要があることから、毎日きちんと歯磨きを行って、プラークコントロールを心がける必要があります。

インプラントの寿命に影響を与えるトラブル

インプラントを長く使い続けるためには、インプラントのトラブルにつながる要因を取り除かなければなりません。特に、次のような項目に当てはまる場合は、主治医と相談の上、治療を進めていく必要があります。

歯周病:
歯周病に罹患している場合や歯周病で歯を失った場合は、インプラントの失敗のリスクが高くなるため、インプラント手術を受ける前にしっかり治療を受けて症状を改善させる必要があります。

喫煙:
タバコを吸っていると粘膜に炎症が起こりやすいく、手術した部分が治りにくいことから、インプラント治療の成功率が低い傾向にあります。また、歯周病のリスクも高いことから禁煙が必要です。

糖尿病:
糖尿病の場合、傷が治りにくく感染症にかかりやすいほか、インプラントと骨との結合が難しくなるため、主治医の指示に従って血糖値がコントロールされていなければ、インプラント治療が難しくなります。

骨粗しょう症:
骨粗しょう症と診断されて、ビスフォスフォネート系薬剤を服用している場合、手術後に顎骨の壊死が起こる可能性があるため、インプラント治療が難しい場合があります。

年齢:
骨が成長段階の未成年者や加齢により代謝が低下している高齢者は、インプラント治療が可能かどうか、事前に確認が必要です。

2023.08.25

インプラントと差し歯は何が違う?

 

インプラントと差し歯の違いは、よく分からずに使っている人も多いのではないでしょうか。インプラントは歯のないところに行う治療法、差し歯や歯の根っこは残っているところにかぶせ物をする治療法、という違いがあります。
それぞれの特徴をご紹介いたします。

インプラント

インプラントは、歯を失った部分にネジのような形をした人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工歯を装着して歯を補う治療法です。
インプラント材料には、純チタンあるいはチタン合金が使用されています。チタンは生体親和性にすぐれ、骨と直接、強固に結合する性質を持っています。また、アレルギーが起きにくく、生体内で長期的に安定しているため、歯科および整形外科でもインプラントとして使用されています。

インプラント治療の流れ

  1. 1. お口の中のチェック、CT撮影、歯周病検査など、現在の状態を把握します。検査をもとに、インプラントの種類は埋入位置など治療計画をたてます。
  2. 2. オペを行います。部分麻酔をして、インプラント体と呼ばれるネジのようなものを骨の中に埋め込みます。麻酔をしていますので、痛みはほとんどありません。
  3. 3. インプラント体と骨が結合するまで数か月おきます。結合したら、歯の型どりをして、技工所というところでかぶせ物を作成します。
  4. 4. 被せ物を装着します。ご自身の歯と同じ見た目で、硬いものも噛めるようになります!
  5. 5. 定期的にメンテナンスに通っていただきます。インプラントは、実は治療が完了した後のメンテナンスが重要です。ご自宅での歯磨きはもちろん、歯医者さんでプロのクリーニングを受けるようにしてください。

差し歯

差し歯は、歯の根っこは残っている部分に、土台をたててかぶせ物をする治療法です。歯がない部分には、その両側の歯を削って3本連なったかぶせ物をするブリッジという治療法もあります。

2023.08.22

歯周病は認知症のリスクを高める!?

 

歯周病と認知症は、一見関係ないように思う方も多いのではないでしょうか。しかし、歯周病を放置すると認知症のリスクを高める可能性があります。今回は、歯周病と認知症の関係性をご紹介します。

歯周病とは?

歯周病(Periodontal Disease)は、歯とその周囲の組織(歯肉、歯槽骨、歯根膜など)が炎症や感染を起こし、進行する疾患の総称です。歯周病は主に、歯垢(プラーク)と歯石と呼ばれる細菌や食べかすが歯と歯肉の境界に蓄積することで始まります。歯垢や歯石が放置されると、炎症が進行し、歯茎の腫れ、出血、膿の形成などが現れます。重篤な場合には歯槽骨の破壊が進行し、歯が抜け落ちる可能性もあります。

 

認知症との関係は?

歯周病と認知症の関係についての研究が進行中ですが、一部の研究はこれらの疾患の間に関連がある可能性を示唆しています。具体的には、以下のような点が挙げられています。

  1. 炎症と共通の病理学的特徴: 歯周病と認知症は、炎症が共通の要因として関与している可能性があります。歯周病における炎症性サイトカインや細菌産生物質が、脳に炎症を引き起こす可能性があります。

  2. 免疫応答の影響: 歯周病の炎症が免疫応答を活性化し、体内の炎症性物質が脳に影響を及ぼす可能性が考えられています。

  3. 血流動態の関連: 歯周病が引き起こす炎症が、血流動態を変化させ、脳への血液供給に影響を与える可能性があります。

ただし、歯周病と認知症の関連性についてはまだ十分な研究が進行中であり、明確な因果関係は確立されていません。一方で、良好な口腔衛生が全体的な健康に対して重要であることは確かです。歯周病の予防や治療は、口腔健康の維持だけでなく、全身の健康にも影響を与える可能性があるため、定期的な歯科検診や適切な歯磨き習慣の確立が推奨されています。

2023.07.30

クリーニングとホワイトニングは何が違う?

歯が白くきれいだと、お顔全体の印象がぐっと明るくなります。歯を白くするとき、クリーニングとホワイトニングどちらをすればいいのでしょうか。今回は、その2つの違いについてご案内したいと思います。

◆クリーニングとホワイトニングの違い
クリーニングは、歯石や着色をとって歯本来の白さにします。ホワイトニングは、元々の色よりもさらに白くします。洗濯に例えると、クリーニングは通常の洗濯、ホワイトニングは漂白、といったところです。

クリーニングでは、コーヒーや紅茶などによる着色、タバコのヤニなどをとることができます。ただ、人間の歯は元々真っ白ではなく少し黄色っぽいため、白い歯にするにはホワイトニング必要になります。

ホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングがあります。

◆オフィスホワイトニング
1. カウンセリング
まずは、お口の中の状態や現在の歯の色を確認します。

2. 歯の清掃
歯のおそうじをして、お口中をきれいにします。

3. 歯ぐきの保護
ホワイトニング剤が歯ぐきにつかないよう、保護剤をつけ光を当ててかためます。

4. ホワイトニング剤の塗布
ホワイトニングジェルを塗布します。

5. 光を当てる
光を当てることで白くしていきます。

6. ホワイトニング剤の除去
ホワイトニングジェルを除去します。4~6を3回程度繰り返し、徐々に白くしていきます。

7. 保護材の除去
歯ぐきを保護していた保護材を除去します。

8. 仕上げの研磨
ペーストで歯の清掃を行い、ホワイトニング完了です。

◆ホームホワイトニング
1. カウンセリング
まずは、お口の中の状態や現在の歯の色を確認します。

2. 歯の清掃
歯のおそうじをして、お口中をきれいにします。

3. 歯の型どり
マウスピースを作るため、歯全体の型をとります。

4. マウスピース完成
数日後、マウスピースが完成します。ホワイトニングのジェルと一緒にお渡しします。

5. 自宅でホワイトニング
ここからは、自宅で行うステップになります。まずは、歯磨きをしてお口の中をきれいにしてください。

6. ホワイトニングジェルの注入
マウスピースにホワイトニングジェルを入れます。1歯あたり米粒2つ分を目安に注入します。

7. マウスピースの装着
ホワイトニングジェルを入れたマウスピースを歯に装着します。ジェルがあふれた場合は、すぐにふき取ってください。

8. マウスピースをはずす
マウスピースをはずし、歯とマウスピースを歯ブラシで磨いて、ジェルを落とします。5~8の自宅でのステップを数日間、毎日行います。

9. 歯科医院で経過確認
数日後、歯科医院で経過を見ます。

◆ホワイトニングの注意点
ホワイトニングは自由診療です

虫歯や知覚過敏がある場合には、ホワイトニングできないこともあります

詰め物や被せ物は白くならないため、色を合わせる場合は作り直しが必要です

妊娠中の方はホワイトニングできません

◆まとめ
ホワイトニングの効果には個人差があり、何段階も白くなる方もいれば、あまり変わらない方もいます。まずはカウンセリングを受けて、どれくらい白くなることが予想されるか、メリット・デメリットをきちんと確認しておきましょう。

2023.07.25

インプラント治療を受ける歯医者の選び方

インプラント治療は外科処置が必要な治療法です。適切な歯医者を選ぶことが成功の鍵となります。今回は、インプラント治療を受ける歯医者を選ぶ際の重要なポイントをご紹介します。

1. 歯医者の専門性と経験
インプラント治療は高度な技術と知識が必要です。可能な限り、インプラント治療に豊富な経験を持つ歯医者を選ぶことが重要です。歯科医院の症例件数などを確認し、インプラント治療における実績や成功率を問い合わせることがおすすめです。

  1. 2. 施設や設備
  2. 安全にインプラント治療を受けるには、設備も必要です。特に歯科用CTでお口の3次元的データを確認することは重要です。骨の量・厚さ、神経の管の位置など、2次元のレントゲン写真ではわからないことが多くあります。また、外科処置ですので、衛生面が整った歯医者を選ぶことも大切です。
  3. 3. 定期メンテナンスを受けられるかどうか
  4. インプラント治療は、インプラント体を埋め込んだら終わり…ではありません。実はその後のケアが重要です。ご自身での歯ブラシなどのホームケアはもちろん、歯科衛生士によるプロのケアは必須です。歯ブラシでは取り切れない汚れをとり、合わせてインプラントのゆるみや不具合がないか?歯茎の状態は問題ないか?等を確認しています。定期メンテナンスをきちんと受けられるか、事前に確認しておきましょう。

 

インプラントは、技術も費用も高いものです。せっかくの治療ですから、いい歯医者さんで受けたいですね。

  1.  

2023.07.20

レジンって何?セラミックとの違いは?

虫歯治療に使われる、レジン。小さい虫歯を削って詰めたり、かぶせ物の材料に使われたりしています。多くの歯医者さんで使われているレジンの特徴やメリット・デメリット、セラミックとの違いなどをご紹介します。

1. レジンとは?

レジンとは、プラスチック樹脂の材料で歯の修復物です。

2. レジンの耐久性

プラスチックのためそこまでの耐久性は強くありません。適度な柔らかさがあるので歯を動かしたり噛み合わせたりすることで少しずつ削れていくことがあります。大きな力がかかったりすると割れることもことがあります。もしすり減ったり割れたりしたら、再度CRでやり直すこともできますが、「レジンの寿命は比較的短いもの」と認識して治療することが必要です。CRの耐用年数は2~3年が目安ですので、やり直しはどこかで必要になる可能性が高いです。歯医者さんで治療が完了したあとはもう大丈夫だと思って何年も歯医者さんに行かない人もいますので、注意が必要です。

3. レジンを使った治療

■コンポジットレジン(CR)修復

歯を削った部分に柔らかい状態のレジンを流しこみ、光を当てると硬化します。コンポジットレジン(CR)という方法で、小さな虫歯であれば、この方法で1日で治療が完了します。

    ■硬質レジン前装冠

    硬質レジン前装冠は内側(土台)は金属で作られ、歯の表面の部分にのみレジンを貼りつけたクラウン(被せもの)のことです。
    見た目は白い歯に見えるのですが、内側は金属のため少し噛み合わせに負担がかかるところでも用いることができ、保険で前歯の被せものを作る際に多く使用されます。

    4. メリット・デメリット

    ■メリット

    ・多くの場合1日で治療が完了する(治療期間が短い)
    ・保険適応であれば費用が安い
    ・硬すぎないので、対合する歯を痛めない

    ■デメリット

    ・経年劣化で、黄色く変色する
    ・耐久性が低いので削れたり欠けたりしやすい
    ・強度が必要な奥歯などには使用できない
    ・詰め物と歯の間から再虫歯になりやすい

    4. オールセラミックとの違い

    セラミックは陶器素材で審美性が高く変色しにくいため長持ちする性質があります。歯の見た目やお口の健康を重視すると、「オールセラミック」を使ってインレー(詰めもの)やクラウン(被せもの)にて治療することをお勧めします。

    2023.06.20

    歯科用CTを撮ってみよう!CTでわかること

    歯医者さんでレントゲンを撮ったことはありますか?ほとんどの歯医者さんではレントゲン装置を設置しており、必要に応じて撮影します。レントゲンとは別に、歯科用CTというものがあり、こちらは設置している歯医者さん、していない歯医者さん、どちらもあります。今回は、歯科用CTについてご紹介します。

    レントゲンと歯科用CTの違い
    2つの違いを簡単に説明すると、レントゲンは平面であるのに対して、CTは立体であることです。
    レントゲンはX線を使用して歯や周囲の組織の画像を生成します。一方、歯科用CTは、X線源と検出器が回転しながら複数の断層画像を撮影し、それらの画像をコンピュータで組み合わせて立体的なイメージを作り出します。平面的に写るレントゲンでは、前後に並んでいるものは重なって撮影されます。そのため、色の濃淡で前方にあるのか後方にあるのかを判断します。 一方、CTは立体的に撮影しますので、病巣の位置や骨の内部、歯と顎の関係などすべてが様々な角度から確認することができます。3次元で見ることができるので、歯科医師だけでなく患者さんにも分かりやすいです。
    歯科用CTは高い解像度で立体的な画像を提供できます。これにより、骨の詳細や歯の位置関係、根の形態などを正確に評価することができます。一方、レントゲンは2次元の画像を提供しますので、立体的な情報は得られません。
    放射線量について、レントゲンは単一の2次元画像を撮影するため、放射線線量は比較的低いです。歯科用CTは、複数の断層画像を撮影するため、レントゲンと比べると放射線線量が多くなりますが、人体に影響がある量ではありません。

    CTが役立つ症例

    インプラント
    インプラント治療では顎の骨に穴をあけてインプラント体を埋め込むため、顎の骨の状態、神経や血管の走っている位置、骨密度などを確認することが必要です。レントゲンでは把握できないところがあるため、インプラント手術前にCTを使用して精密に診断します。インプラントを埋め込む位置を正確に決めることができ、より安全に手術を行うことができます。 また、術前診断だけではなく、インプラントを埋入した後も必要に応じてCT撮影を行います。埋め込まれたインプラントの位置や状態、骨の状態などを確認します。

    親知らずの抜歯
    下顎の親知らずの近くには、下顎管という神経が走っています。抜歯するときには、この下顎管を傷つけないようにします。親知らずと下顎管との位置関係はレントゲンで確認することもできますが、把握できない部分もあります。例えば、歯の根の先と下顎管が重なっている場合、接しているのか、または前後で離れているかは正確にはわかりません。CTならさまざまな角度から確認できるので、より安全に抜歯を行うことができます。

    根尖病巣の確認
    虫歯が進行すると、歯の根の先端に膿の袋ができることがあります。この膿の状態をCTで確認することで、より正確に根の治療を行うことができます。

    まとめ

    歯科用CTは上記の症例以外にもさまざまな場面で活躍しています。3次元の画像は非常に見やすく、治療の説明もより分かりやすくなります。特にインプラントや親知らずの抜歯を考えている方は、CT撮影を受けてみてください。

    2023.06.15

    虫歯だけじゃない!?歯を失う原因

    1. 歯を失うというと、虫歯をイメージするかもしれません。しかし、虫歯以外にも歯を失う原因があります。
    2. 歯を失う原因

    1位 歯周病
    2位 虫歯
    3位 破折

    1. 歯周病
    2. 歯周病は、歯肉の炎症や歯周組織の破壊を引き起こす病気です。歯垢や歯石の蓄積、不適切な口腔衛生、喫煙、遺伝的要因などが原因となります。歯周病が進行すると、歯を支える骨や歯根の組織が破壊され、歯がぐらついたり抜け落ちたりすることがあります。

    虫歯と異なり、痛みなどの症状が出にくく、本人が気づかないうちに悪化していることがよくあります。

    1. 虫歯
      不適切な口内衛生や、糖分の摂取が多い食生活、定期的な歯科検診の欠如などが原因で、虫歯が進行し、歯の組織を破壊することがあります。虫歯が進行すると、歯を保護する組織であるエナメル質や象牙質が破壊され、歯を失う可能性があります。

    2. 破折
      破折の原因は、外傷もありますが、虫歯治療の過程で根管治療で弱くなった歯が折れてしまうケースが多いです。

    3. 外傷: 事故やスポーツのけがなどによる外傷も歯を失う原因となります。強い衝撃が加わると、歯が折れたり抜け落ちたりすることがあります。

    4. 根管治療で歯が弱くなっている: 根管治療は歯の神経や血管を取り除き、歯を保存する治療法です。しかし、合併症や感染のリスクがあり、治療が十分に行われない場合や治療後のケアが不十分な場合には、歯を失うことがあります。

    5. 不適切な入れ歯やブリッジ
      入れ歯やブリッジは歯の欠損を補うための方法ですが、不適切な装着やケアが行われると、周囲の歯や組織にダメージを与え、歯を失う原因となることがあります。

    歯を失った後の治療法

    インプラント
    歯を失った部分の骨に人工的な歯根を埋め込み、その上にかぶせ物をつける治療法です。ご自身と同じような見た目、噛み心地を取り戻すことができます。硬いものも噛むことができ、発音もスムーズにできます。

    ブリッジ
    歯を失った部分の両側の歯を支柱にして、橋のように3本つながったかぶせ物をする治療法です。失った歯が2本分の場合は、4本つながったかぶせ物になります。見た目や噛み心地は、ある程度ご自身の歯と同じようになりますが、両側の歯を削らなければならなず、その後も本来は3本で歯で支える力を2本の歯で支えるため、歯の寿命が短くなるというデメリットがあります。また、失った歯の本数が多い場合は、適用できないこともあります。

    入れ歯
    プラスチックの歯と歯茎を入れ、金属やプラスチックの留め金で固定します。簡便に作成することができますが、見た目、噛み心地はご自身の歯のようにはなりません。違和感がなくなるまでは、しばらく時間がかかります。また、留め金のかかっている歯に負担がかかる、入れ歯の下に食べかすが挟まる、取り外してお手入れが必要などのデメリットもあります。

     

    歯を失った後の治療はさまざまありますが、一番はご自身の歯を残すことが最善です。歯の健康を維持するためには、毎食後の適切な歯磨き、定期的な歯科検診、バランスの取れた食事、タバコの禁煙などが重要です。1本でも多く、ご自身の歯を残したいですね。

    2023.06.11

    歯が痛む原因とは?

    歯が痛くなると、虫歯かな?と不安になりますよね。もちろん虫歯で原因で歯が痛むことが多いですが、それ以外の要因も考えられます。今回は、歯が痛む原因をご紹介します。

    1. 虫歯
      歯が痛む原因として最も多いのは虫歯で、痛みが発生している段階では、進行した虫歯である可能性があります。虫歯の初期では、冷たいものがしみたりし、進行すると甘いものや温かいものがしみる、噛むと痛い、などの症状が出てきます。何もしなくてもズキズキ痛い場合は、虫歯が歯の神経まで進行していて、神経が刺激されて痛みを引き起こしていることが考えられます。虫歯が神経まで進行すると、根管治療という歯の神経を除去する治療が必要になります。通院回数が数回かかり、それに伴って費用もかかるので、大きな虫歯になる前に歯医者さんを受診することをお勧めします。

    2. 歯周病
      歯周病は、歯周病菌により歯茎の炎症や歯を支ええる骨を溶かす病気です。歯周病の初期段階では、歯ぐきが腫れたり出血したりすることがあります。進行すると、歯ぐきが後退し、歯がぐらついたり痛んだりすることがあります。

    3. 歯ぎしりなど歯の摩耗
      歯ぎしりや歯磨きの過剰な力、不正咬合などによって歯が過剰に摩耗すると、歯の神経が露出し、痛みを感じることがあります。

    歯の痛みは何かしら異常のサインです。激しい痛みになる前に、歯医者さんに相談しましょう。

    2023.05.25

    その入れ歯、本当に合っていますか!?

    歯を失ったときの治療法のひとつに入れ歯があります。ご自身にぴったりと合った入れ歯を使っている方は少なく、気づかないうちに合わない入れ歯を無理して使っていることがよくあります。

    入れ歯のチェックリストで、確認してみましょう。

    入れ歯チェックリスト

    1. 入れ歯が当たって痛いところや違和感のあるところがある
    2. つけているのが嫌で外していることがある
    3. 入れ歯がぱかぱかする
    4. 入れ歯のお手入れをサボることがある
    5. 熱湯消毒をしている
    6. 入れ歯をつけたまま歯を磨いている
    7. 歯医者さんでメンテナンスを受けていない
    8. 入れ歯を作ってから半年以上たっている
    9. 口臭が気になる
    10. 入れ歯の汚れが気になる

    ひとつでも当てはまるものがあれば、歯医者さんで相談してみましょう。

    それぞれの項目について、解説していきます。

    入れ歯が当たって痛いところや違和感のあるところがある

    入れ歯を作った後も調整が必要になります。歯や歯ぐきに余計に当たるところを削ったり、留め具を調整したります。作ってすぐにぴったり合うということは少なく、少しずつ調整しながら使っていきます。また、お口の中は年月とともに変化していきます。特に、歯がない部分は骨がやせていくため、だんだんと入れ歯が合わなくなっていきます。定期的に歯医者さんで調整してもらいましょう。

    つけているのが嫌で外していることがある

    歯のない部分に何も入っていないと、空いているスペースを埋めようとして他の歯が移動してきてしまいます。歯並びが悪くなると、虫歯や始終業になりやすく、追加の治療も必要になってきてしまいます。

    つけいているのが嫌な方は、入れ歯の調整をするか、またはインプラントなどほかの治療法を検討してみてはいかがでしょうか。

    入れ歯がぱかぱかする

    ぱかぱかする場合は、入れ歯が合っていないので調整か作り直しが必要になります。前述のとおり、骨がやせていくと入れ歯が合わなくなってきます。合わない入れ歯を使っていると歯ぐきや歯を傷つけることもありますので、早めに歯医者さんに相談しましょう。

    入れ歯のお手入れをサボることがある

    ご自身の歯と同じように、入れ歯もお手入れが大切です。入れ歯は虫歯にはなりませんが、汚れが付着したままだとお口の中が不衛生になってしまいます。残っている歯が虫歯・歯周病になったり、口臭の原因になったりします。

    熱湯消毒をしている

    入れ歯に熱湯をかけると変形してしまうため、熱湯はかけないでください。消毒は、ポリデントなどのつけ置き薬剤を使用しましょう。熱湯をかけてしまった場合は、歯医者さんで入れ歯に問題がないか見てもらってください。

    入れ歯をつけたまま歯を磨いている

    入れ歯を洗うブラシは、義歯ブラシという入れ歯専用のものを使うことをおすすめします。ご自身の歯を磨く歯ブラシだと、ブラシが硬いため、入れ歯を傷つけてしまうことがあります。目に見えない細かい傷でも細菌の温床になる恐れがあるため、専用のブラシを使ってお手入れしましょう。

    歯医者さんでメンテナンスを受けていない

    前述のとおり、入れ歯も定期的なメンテナンスが必要です。入れ歯が合っているかどうか、汚れは溜まっていないか、歯医者さんで確認してもらいましょう。また、残っている歯をこれ以上失わないようにすることも、とても大切です。歯石をとったり、虫歯のチェックも併せてみてもらってください。

    入れ歯を作ってから半年以上たっている

    半年経つと、お口の中の状況は変わっている場合は多くあります。以前は合っていた入れ歯が合っていなかったり、留め具をかけている歯が虫歯になっていたり、入れ歯が変形していたり、と様々な変化が考えられます。お口の中の状態にもよりますが、16か月に1度はメンテナンスを受けることをお勧めします。

    口臭が気になる

    入れ歯に汚れが溜まると、口臭の原因になります。口臭は自分では気づきにくいものです。定期的に歯医者さんでお手入れしましょう。

    入れ歯の汚れが気になる

    義歯ブラシとポリデントをしていても汚れが気になる場合は、歯医者さんでお手入れすることも可能です。薬液につけて、超音波洗浄機で汚れを落としていきます。また、汚れがひどい場合には作り直すこともあります。

    まとめ

    思い当たる症状はありましたか?定期的な調整とお手入れで、常に良い状態の入れ歯

    2023.05.21

    歯の矯正はやった方がいい?

     

    歯並びをきれいにする矯正治療。やってみたいけど、いろいろ心配という方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回は、歯科矯正についてご紹介します。

    • 矯正治療をした方がいい症状

    • ・上顎前突:出っ歯
    • ・叢生:凸凹した歯並び
    • ・開咬:上下の歯が嚙み合っておらず、口が開いている
    • ・過蓋咬合:上の歯が下の歯に大きく被さり、覆い隠している
    • ・正中離開:歯と歯の間に隙間がある
    • ・受け口:下の歯が上の歯より出ている
    • これらの症状は、見た目が良くないだけでなく、かみ合わせや咀嚼機能、発音などにも影響を及ぼすことがあります。

    • 矯正治療の種類

    • 矯正治療にはさまざまな種類があります。従来の矯正治療では、ブラケット(歯に取り付ける小さな装置)とワイヤーを使用して歯を移動させる方法が一般的です。また、近年では透明なマウスピースを使用した矯正や、舌側に装着する「舌側矯正」など、目立ちにくい矯正治療法も開発されています。

    • 矯正治療の期間

    • 矯正治療の期間は、患者様の状態や治療の複雑さによって異なります。目安としては、乳歯の場合で1年、永久歯の場合で2年です。矯正が終わった後も、維持の期間やメンテナンスは必要になります。治療中は、一定期間ごとに歯科医師による調整や経過観察が行われます。

    • 年齢制限

    • 矯正治療は年齢によって制限されることはありません。子供から成人まで、年齢に関係なく矯正治療を受けることができます。

    • お子さんの場合、乳歯の時にやる意味があるか?との質問を受けることがありますが、行なうことをお勧めします。乳歯の時に歯並びを整えておくことで、永久歯が生えてきたときにも整いやすいメリットがあります。

    • 逆に、年齢を重ねた方が「この歳になって矯正なんて変かな?」とご相談を受けますが、いくつになってもできれば矯正を行った方がいいと考えます。見た目はもちろんですが、歯磨きなどお手入れがしやすくなることで虫歯を防げますので、健康的なお口を長く維持することができます。ただ、成長が終わった成人の場合、骨の成長や顎の形成が完了しているため、治療にはより長い期間がかかることがあります。
    • 矯正治療中の注意事項
    • 矯正中、特にワイヤー矯正の場合は、歯石とりと虫歯のチェックを定期的に受けましょう。歯磨きがしにくく、通常より虫歯や歯周病のリスクが上がります。マウスピース矯正の場合は、外して通常通り歯磨きできますが、歯磨きだけでは汚れは十分にとれません。必ず、歯医者さんでプロのメンテナンスを受けるようにしてください。せっかく歯並びを整えても、虫歯や歯周病で歯を削ったり失ったりするともったいないので、定期的なメンテナンスできれいな口元を維持しましょう。
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