セラミック

2024.02.01

素材によって差がある!?被せものをした歯の寿命について

 

虫歯を治療して被せものをしたのにまた虫歯になってしまった、詰めたものが外れてしまったなどという話をよく耳にします。せっかく虫歯を治療したのにまた通院するのはいやですよね。何度も虫歯を治療するとそれだけ歯を削るということになるので、最終的に歯の寿命が短くなります。

いったん虫歯になってしまうと治療をするため、被せものや詰めものをすることになりますが、それらは生涯使い続けられるものではありません。
ここではそんな被せものや被せものをした歯の寿命について寿命を長くできる被せ物などについてご紹介したいと思います。

被せものや詰めものの寿命
せっかく治療した被せものや詰めものはできる限り長く使いたいものですが、寿命があるのは当然です。
平均すると金属製の詰めものや被せものだと5~7年程度だと言われています。

もちろん人それぞれ口の中の状態や、治療した歯科医師、食生活、生活する環境なども違うため、これより早く壊れたり取れてしまう方もいればもっと長期間使っている人もいるのは事実です。
なので、一概に何年とは言い切れませんが、この程度が目安と言ってもいいでしょう。

では、どうして寿命がきてしまうのでしょうか?

それは歯と詰め物の間の細かな隙間から虫歯菌が入り込んでしまって虫歯になることが原因のひとつとなっています。また、噛む力は予想以上に強いため、その力によって被せものや詰めものが取れたり壊れることもあります。

特に、被せものをしている歯で神経を取ってしまっている歯は、栄養が行き届かないため枯れ木のような状態だと言われています。つまり、神経がある歯より弱く、割れやすい歯の状態なのです。

また、歯ぎしりや食いしばりをするクセがある方も注意が必要です。パソコンなどを使って仕事をしている方は集中しているうちに無意識に食いしばりをしているようですが、最も多いのは寝ている間です。寝ている間は知らないうちに食いしばっており、これは食事中の噛み合わせより何十倍もの強力な力がかかっています。これは歯にとってかなりの負担で、これにより被せものや詰めものが外れてしまうのです。

被せものや詰めものが取れる時はデンタルフロスや歯ブラシなどを使っている時などでしょうが、きちんとついている場合にはこの程度で取れることなどありません。
簡単な理由で取れるということは元々取れる原因があったと言ってもいいでしょう。

寿命が長い被せものとは
では、できるだけ寿命の長い被せものをしたい場合はどういった素材を使えばいいのでしょうか?代表的なものにセラミックがあります。

セラミックは歯と接着性が良いので、被せ物の隙間から汚れが入り込みにくくなっており、保険の金属の材料に比べて虫歯になりにくいです。また、セラミックなら変色してしまわないので、長期間キレイな状態を維持することができるのです。

ただ、セラミックは保険で治療が出来ないため値段が高くなりますが、歯の価値を考えた時にとてもいい治療法であることは間違いありません。

治療した歯が悪くなる原因とは?
治療して詰めものや被せものが悪くなるには原因が2つあります。

ブラッシング法が間違っている
まず、歯磨きをきちんとしていないことがあります。

きちんと歯磨きが出来ている人は意外と少ないものです。正しい歯磨きとは実際に考えているより難しいことで、一生懸命磨いているつもりでもお口の中の汚れは、2割程度は磨き残しがあるとも言われています。

では、どうすれば歯を正しく磨くことができるのでしょう?

それはクリニックで正しいブラッシング法を教えてもらうことが一番です。歯科衛生士さんは歯磨きのプロなので、患者さんそれぞれに合ったブラッシング法を教えてくれます。人それぞれ歯の生え方や歯並び、形状や大きさが違っているため、うまく磨けないところはそれぞれ違っています。そのため、自分の磨きにくい所を認識してしっかり磨く事が大切です。

ブラッシングが不十分だと虫歯になってしまうことがあります。
お口の中には常に細菌がいるため、毎日きちんと歯磨きをしているつもりでも虫歯になってしまうという方は詰めものや被せものに原因があることが多いです。

詰めものや被せものが虫歯を再発させる状態になっている
2つめは詰めものや被せものが虫歯を再発させやすくなっていることが挙げられます。

被せものや詰めものがぴったりと歯に合っていないと引っかかりや隙間ができるため細菌の温床になります。
これは見た目には分からないほど小さくわかりずらいです。

まとめ
いかがだったでしょうか。

いったん虫歯になってしまうと、再度歯を削って詰めたり、被せたりすることになるのでさらに歯は小さくなっていきます。
そうならないようにするためにも、日頃からきちんとケアし少しでも歯を長持ちできるようにしましょう。

また、自由診療にはなりますが、セラミックなどを使った詰めものや被せものをすることで歯を長持ちさせることを検討してみてはいかがでしょうか?

2023.12.15

セラミック治療は保険範囲内でできる?

「セラミックを保険でできるらしい」と聞いたことはありますか?当院でも、患者様から相談を受けることがあります。

結論から言うと、原則セラミックを保険で行うことはできません。

恐らく、保険適用にある白い被せ物のことを指しているのではないかと思われます。最近の保険診療の改定により、一部の被せ物を白く保険でできるようになりました。保険でできる白い被せ物、詰め物と保険外の白い物で何が違うの?という方が多いと思われますので参考にしていただけたら幸いです。

セラミックは保険でできる?

現在、日本の保険制度ではセラミックを保険で行うことができません。詰め物であればCR(プラスチック)か金属、被せ物であればCAD/CAMか金属になります。このCAD/CAMをセラミックと思われているのかと思います。CAD/CAMについて詳しく説明していきます。

保険でできる白い被せ物-CAD/CAM冠

CAD/CAMはコンピューター上で設計し、ブロックを削り出して作られるハイブリッドセラミックの被せ物です。日本では2016年4月から保険適応になったためまだ存在を知らない人もいるんじゃないでしょうか?

2016年の段階では小臼歯(4、5番目の歯)のみ適用でしたが、2021年4月現在、前歯と第一大臼歯(6番目の歯)も適応になり、ほとんどの被せ物を保険で白くすることができるようになりました。

ただし、全ての症例で適応なわけではありません。第二大臼歯(7番目の歯)が4本全てあり、しっかりとした咬合関係を築いていないケースでは適応外になってしまいます。理由としては、確かに昨今の技術進化によりCAD/CAMの耐久性も上がりましたが、まだ金属やジルコニアと比べると脆いからです。

保険の被せ物は2年以内には作り直すことができないという決まりがあるため、咬合関係が良くないケースでは適応外になってしまいます。咬合関係は、実際にお口の中を見てみないとわからないため、まずは一度ご来院ください。

値段はどれくらい?

1回目に型どり、2回目に装着する流れで、合計で約10,000円(3割負担の場合)が目安となります。

セラミックと何が違う?

審美性、耐久性において、異なります。

セラミックの方が、審美性が高く、透明感があったり、見た目が自然に治療することができます。また、耐久性もセラミックの方が高く、変色や変形が少ないものとなっています。

ご自身にあった治療を

歯科医師と相談して、ご自身にベストな治療を選びましょう。

2023.11.15

銀歯がありますか?セラミックの被せ物にするメリット

お口の中に銀歯はありますか?被せ物は無いに越したことはありませんが、虫歯などにより被せ物をすることになった際、金属のものにするかセラミックにするか悩みますよね。

今回は、セラミックの被せ物を入れるメリットをご紹介します。

1.自然な見た目

セラミック詰め物は天然歯(ご自身のもともとの歯)のような外観を持っており、歯の色に調和しています。透明感があり、また色味も天然歯に合わせることが可能です。これにより、治療箇所が他の人に目立たず、美しい笑顔を保つのに役立ちます。

  1. 2.耐久性

  2. セラミック詰め物は通常、銀歯よりも耐久性があります。変色や変形がほとんどなく、長期的な安定性が高いため、再治療が必要な頻度が低く、詰め物が長持ちします。

  3. 3.生体適合性

  4. セラミックは金属アレルギーがなく、優れた生体適合性を持っています。金属アレルギーがある人は、セラミック詰め物が適している場合があります。

  5. 4.熱や冷の感じ方

  6. 銀歯は温度の変化に敏感で、食事の際に熱や冷たいものを口にすると、歯の感覚が鈍くなることがあります。セラミック詰め物はこの点で銀歯よりも快適で、食事の際の感じ方が自然です。

  7. デメリットも・・・

セラミック詰め物にはいくつかのデメリットも存在します。たとえば、セラミックは銀歯よりも割れやすいことがあり、適切なケアが必要です。また、セラミック詰め物の費用は保険が適用されないため、銀歯に比べると高額になる可能性があります。

2023.09.26

歯の被せ物、保険と自費何が違う?

 

歯の被せ物をしたことはありますか?虫歯が大きいと、虫歯の部分を削ったあと被せ物をする必要があります。
これから治療する方はもちろん、既に何らかの被せ物が入っている方、どちらにも役立つ豆知識をご紹介いたします。

保険治療の「被せ物」の特徴

「保険治療」とは、患者さんが一部負担金(1~3割)を医療機関窓口で払い、残りの7~9割分の額は皆さんが納めている「医療保険費」から支払う形です。皆さんのお金を利用するシステムですので、医療機関への支払いには細かいルールが決められています。
保険治療の特徴を大まかにいうと、「病気などで健康が害された場合に、支障なく生活できるレベルまでの医療」に対して支払われるというものです。これを歯に置き換えると、「噛めればいい」と言うレベルの治療までということになります。
現在歯科では、前歯に対しての被せ物は保険でも白いものがかぶせられます。ただしあくまでも「支障なく生活できる」というものになりますので、見た目に充分な配慮がなされるわけではなく、明らかに作り物っぽかったり、時間がたつと変色してくるというものになってしまいます。 このように、保険治療では審美的な要素を求める事はできないので、見た目を左右する前歯などでは自費での治療がおすすめになってきます。

保険と自費の「被せ物」の違い

保険治療の被せ物は、すべて金属でできたものか、CAD/CAM冠というプラスチックが混ざったものになります。加えて、前歯の場合は金属の被せ物に前面のみプラスチックを使用したものがあります。プラスチックは経年劣化によって周囲の水分を吸収して変色を起こしたり、それによって脆くなったりする場合があります。金属も経年劣化があります。
経年劣化によって起こる変色は白くすることはできず、唯一の改善方法としては被せ物の作り直しとなってしまいます。
一方、自費の被せ物は様々な種類がありますが、いずれも吸水や経年劣化を起こししにくく、見た目も透明感があり天然の歯と見分けがつきにくいものとなります。
保険・自費のどの被せ物にも共通することとして、作り直す際には歯を再度削らなくてはなりませんので、軽く口を開けて見えるところの治療や、将来的に歯の削る量を少なくしたいと考えている場合は自費治療での被せ物がおすすめと言えます。

2023.07.20

レジンって何?セラミックとの違いは?

虫歯治療に使われる、レジン。小さい虫歯を削って詰めたり、かぶせ物の材料に使われたりしています。多くの歯医者さんで使われているレジンの特徴やメリット・デメリット、セラミックとの違いなどをご紹介します。

1. レジンとは?

レジンとは、プラスチック樹脂の材料で歯の修復物です。

2. レジンの耐久性

プラスチックのためそこまでの耐久性は強くありません。適度な柔らかさがあるので歯を動かしたり噛み合わせたりすることで少しずつ削れていくことがあります。大きな力がかかったりすると割れることもことがあります。もしすり減ったり割れたりしたら、再度CRでやり直すこともできますが、「レジンの寿命は比較的短いもの」と認識して治療することが必要です。CRの耐用年数は2~3年が目安ですので、やり直しはどこかで必要になる可能性が高いです。歯医者さんで治療が完了したあとはもう大丈夫だと思って何年も歯医者さんに行かない人もいますので、注意が必要です。

3. レジンを使った治療

■コンポジットレジン(CR)修復

歯を削った部分に柔らかい状態のレジンを流しこみ、光を当てると硬化します。コンポジットレジン(CR)という方法で、小さな虫歯であれば、この方法で1日で治療が完了します。

    ■硬質レジン前装冠

    硬質レジン前装冠は内側(土台)は金属で作られ、歯の表面の部分にのみレジンを貼りつけたクラウン(被せもの)のことです。
    見た目は白い歯に見えるのですが、内側は金属のため少し噛み合わせに負担がかかるところでも用いることができ、保険で前歯の被せものを作る際に多く使用されます。

    4. メリット・デメリット

    ■メリット

    ・多くの場合1日で治療が完了する(治療期間が短い)
    ・保険適応であれば費用が安い
    ・硬すぎないので、対合する歯を痛めない

    ■デメリット

    ・経年劣化で、黄色く変色する
    ・耐久性が低いので削れたり欠けたりしやすい
    ・強度が必要な奥歯などには使用できない
    ・詰め物と歯の間から再虫歯になりやすい

    4. オールセラミックとの違い

    セラミックは陶器素材で審美性が高く変色しにくいため長持ちする性質があります。歯の見た目やお口の健康を重視すると、「オールセラミック」を使ってインレー(詰めもの)やクラウン(被せもの)にて治療することをお勧めします。

    2023.05.04

    セラミックの被せ物は何がいいの?

    歯の被せ物をするとき、保険適用のもと、自由診療のセラミックがあります。セラミックはどんな長所があるのかご紹介します。

    1.自然で美しい見た目

    セラミックの被せ物は、透明感があり天然歯(ご自身の歯)と同じような光沢があるため、美しい仕上がりを実現できます。色も天然歯に合わせて詳細に表現でき、自然な見た目を実現できます。また、形も選択できるため、治療後の歯並びを調整することも可能です。

    2.耐久性

    1. セラミックは、強度や耐久性が高いため、長期間使用できます。金属やプラスチックのように変色したり劣化したりすることもありません。セラミックの被せ物は、適切にメンテナンスを行えば、きれいな状態を長期間持続することができます。

    2. 3.再虫歯になりにくい

    3. セラミックは、歯に非常に良く適合します。また、金属やプラスチックのように変形もありません。そのため、被せ物の間から菌が入りにくく、虫歯になるリスクが低くなります。菌の付着もしにくいため、口腔衛生にも良い影響を与えます。

    4. 4.熱伝導性が低い

    5. 金属製の被せ物は、熱伝導性が高いため、熱や冷たい飲み物を飲むときに不快感を感じることがあります。しかし、セラミックの被せ物は、熱伝導性が低いため、この問題が発生しにくいです。

    6. 5.金属アレルギーの心配がない

    7. セラミックですので、もちろん金属アレルギーの心配もありません。
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